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Iro と Kaori

『肌馴染みのいい色があるというのなら、肌にふさわしい香りってあるのかしら・・・』
以前、寝る前にたっぷり塗ったボディクリームの香りで目を覚ました経験があります。
私は出会ったばかりの滑らかな質感と新しい香りに次第に心を奪われていきました。
気づいた時には夢中になっていて必要以上に塗っていたんですね。
目が覚めて初めて気づいたというわけです。
また、香りといえばこうした経験もあります。
自分で自分に気づくということもそうですが、仲良しの友人や旦那さま(奥さま)に「その香りちょっと・・・・・・」「前の香りのほうが良かった」と直接言われてしまった、なんてことも(好きな人に言われるのはショックですが、言ってもらえるのはありがたいことだと思います)。
人には自分に似合う色というのが必ずあります。その色に包まれていれば、自分はもちろんのこと、側にいる人も心地良くなれます。一方で、香りにもその人の肌にあったものや鼻に合ったものが存在するのでしょう。ですが決定的な理論は存在していません。
つまり、みなさんが今の自分の生活にふさわしい、手放したくないと思った香りであっても、必ずしもみなさんの周囲の人たちが心地よくなるとは限らないというわけです。
『好きな香りと好きな色は同じ。でも馴染む香りと馴染む色は違う』
このことはしっかり覚えておく必要があります。でないと好きな人を遠くに追いやってしまう・・・なんてこともあるのですから。
もちろん、自分だけのスペシャルな時間を過ごせる人は、たっぷりのクリームに包まれる日もあっていいと思います。
また「今日はいい香りだね!」「その香り好きだな・・・」といったさりげないメッセージも大事にしたいものです。
自分にとって、他人にとって香りとは一体?
五感の体操にもなります。ぜひ考えてみてくださいね。