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氷の女王たち ~自分を表現するということ~

今日で仕事納めという人も多かったのではありませんか?
今年も楽しいこと、辛いこと、色んなことがあったかと思いますが、
何はともあれ、皆さん1年間お疲れさまでした。
今日は氷の上で戦うスケート界の間でも1年を締めくくるに相応しい大会が行われました。こんなにすばらしい大会を、テレビ越しにみることができた私は本当に幸せ者です。
堂々2連覇を達成した浅田真央ちゃん。
ショートでは「光沢のある白×薄い紫」の華麗な衣装で観客を魅了してくれました。そして注目のフリーは私の大好きな曲でもあるショパンの「幻想即興曲」。今度は「白×黒」のちょっぴりクールな衣装で演技を披露。
毎回真っ白なリンクを華やかにしてくれる選手達の衣装は、やはり見ている側にとっても楽しみのひとつでもありますよね。しかも年々素敵になっていくから見逃せません!
2位のミキティこと安藤美姫選手は「黒×赤」という実に情熱的な衣装で登場。「カルメン」に相応しい、大胆でかつ艶やかな装い。思わず魅入ってしまいました。
そんな中、私が今日の大会で一番注目したのは、3位に入った大学生の中野友加里選手。素晴らしい演技と、なんとも言えない優しい笑顔で、それまで緊張感で張り詰めていた会場を、あっという間に中野選手の優雅な空気感に塗り替えてしまいました。
また明るいブライト感たっぷりのオレンジ色の衣装は、見ている側にもパワーを与えてくれたように思います。他の選手が全体的にクールだったので、ウォーム感たっぷりの色みもインパクトがあったかと思います。
演技が終了し、思わず目に涙を浮かべてしまった中野選手。そしてまるで自分のことのように思ってしまい、1人で大泣きしてしまった私(そばに誰もいなくて良かった。ホッ)。
一生懸命練習し、そして精一杯努力し、最終的に表現する。
これは幾つになっても忘れてはいけないことなのかなと私は思います。
正直大人になると、練習も努力も、全て自分次第。
やらないからといって誰から責められるわけでもないし、褒められるわけでもない。
でも何かに夢中になるということは、どんなことよりも素敵なことだと私は思います。だって生きていなくては出来ないことですもの。
そしてもっと素敵なことは、練習したことを、努力したことを、どこかで何かで披露するということ。
スケートとは全く異なりますが、日々のファッションも、どこか似ているのかなって思いますね。
もっといえば、自分をいかに自然に魅せることというのは、非常に努力が大事だし、それを表現しなくては全く無意味に終わってしまいます。
現在イメージレッスンを学んでいらっしゃる生徒さんも、各自色んな思いを抱えながらも日々努力しています。そして少しずつ、その練習成果を整理しながら表現しています。
成功した姿を見ると盛大な拍手が沸き起こるように、綺麗になっていく姿を見ると、黙ってはいられません。
「また一段と素敵になったね」って、声をかけてしまいたくなります。
頑張って、応援されて、褒められて、また頑張る。
そうやって人は成長していくのかもしれません。
スケート選手の努力をより大きなものにするためにも、衣装の色はものすごく大事。そして私たちも、自分を綺麗に魅せるために、日々のファッションカラーは侮れません。
私がそうであったように皆さんにも、「色」を通して自分自身のモチベーションアップを高めていただければなって思います。
綺麗で輝いている人は、本当に努力をしています。
魅力のある人は、必ず独特の「空気感」が存在します。
私自身、まだまだ努力が足りません。来年はもっともっと練習し、努力し、頑張ってきた自分を何らかの形で表現していければいいなと心から思っております。
2007年もあと少しとなりましたが、
これからも一緒に、空気感のある素敵な人になっていきましょう!