0

小説を描く

いつも素敵な方と出会う場を与えてくれる友人や仕事仲間に本当に感謝しています。
そんなある日の出会いの中で、また魅力的な方とお知り合いになりました。
その方は新鋭日本画家の小原愛さん。
透き通るような白い肌に、黒々とした長い髪、そして美しいお顔立ち。
容姿端麗とはこういった人をさすのでしょう。
あまりの綺麗さにかなり緊張してしまいましたが、
とっても気さくな方で、そこがまた彼女の魅力なのです。
タイミング良く、彼女の作品展が銀座松坂屋の画廊で開催中だったので、早速行って来ました。
出会ってすぐに展覧会というのも、何か見えないご縁を感じました。
いったどういった絵を書くのかな。どういった色を描くのだろうと行く前から興味深々。
今回は小説を絵にするという何とも興味深いテーマ。
小原愛さんの手がけた作品は、かの有名な村上春樹さんの“ノルウェイの森”の上下巻でした。
赤と緑の装丁は出版から何年も経ったいまでも、私の頭にしっかり焼き付いています。
彼女の作品を見ること1分。
気づいたら赤と緑のあの小説の映像が、私の脳裏を色づけ始めました。
そして愛さんの作品とお話とがいつの間にかリンクし、私は彼女の絵の中に・・・・・・。
あっという間にキャンバスの中に吸い込まれていきました。
キャンバスに絵を描くことは難しいこと。
でも自分の頭の中にあるキャンバスにだったら、誰でも描くことができるのかも。
画廊での1時間で、私のキャンバスはいっぱいに・・・・・・。
本当に素敵な作品ばかりでした。
愛さんの作品、本当に素敵でした。
私もいつか自宅やサロンに彼女の作品を沢山飾りたいな、心からそう思いました。
また何かあればご報告しますので、
是非その際には魅惑的な愛さんの世界を直接ご覧になっていただければ嬉しいです。






「太陽を描いてください」
と言うと
赤で描く人もいれば、オレンジや黄色で描く人も・・・。また中には、3色ミックスで描く人もいれば、青や緑といった色を使って表現する人もいます。
太陽=赤
といった方程式が存在しないように、
人がイメージして描く色の世界は数え切れないほどあります。
そしてまた同じ数だけ芸術が存在するというわけです。
色んなものを見て、触って、聞くことができたときに、私は本当の幸せを感じます。
久しぶりにノルウェイの森を読み直してみようかな・・・。