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黄色について

私は1年前に車の色を赤から黄色に変えました。大きさも以前のものよりかなりコンパクトに。
ゴールド免許とは言えども、正真正銘の”ペーパードライバー”の私は、今の車は結構好都合だったりします。というのも、「黄色」という色は心理的に見ると”注意””危険””幼稚”といったイメージに取られることが多いんです。
例えば踏み切りの近くには黄色地の看板があったり、幼稚園児の帽子の色は黄色だったりと身近なところで黄色の色彩効果を取り入れていたりします。皆さんにもっと馴染みのあるのが、信号の色です。
青は渡れ、赤は止まれ、黄色は?そうです、注意です。
ここまで書くと、何故私が今の車が好都合かというのがおわかりいただけたのではありませんか?うふふ。お恥ずかしいのですが、少しでも私が蛇行運転しようものの、後ろを走る車からは”チェ!前の奴はきっと初心者じゃないか?”といった具合に思われている可能性が大!といったわけです(笑)。
あまり嬉しいことではありませんが、初めから上手くないと思われているので、多少わがままな運転ができたりするんですよね。あ、これはあまり見本にはなりませんので、皆さんはしっかり運転がんばってください(笑)。
まあ最近は結構乗っているので、だいぶまともになりましたが、免許取立てなんていう人には黄色はお勧めです。ちなみに紺とか黒だと”ベテラン”のイメージがありますので、これまた要注意ですよ。
さて今日はこの黄色にちなんでもう1つ重要なお話をしてみたいと思います。
先日の新聞に中国広東省のとある地域で、娼婦が一斉に取り締まられ、公開裁判にかけられたという記事が載っていました。ですがその娼婦の中には生活が貧しく、止むを得ずこういった仕事をしていたという人も多く、賛否両論。
中国ではこういったことがあちこちで起きているのかと思うと非常に胸が苦しくなりました。しかも見せしめのためか、全員が「黄色」の服を着させられていました。
だから何?と皆さんお思いでしょうが、実は日本で注意や危険といった意味がある黄色は現代の中国では「エッチな」「ポルノ」「猥褻な」といった意味があるんですね。日本でいうピンクと似たような意味合いで使われているそうです。
つまり警察は「掃黄」=ポルノを一掃、といったキャンペーンに則って取り締まりを行ったみたいです。
古代中国では、現代のわいせつな意味とは打って変わって、黄色の「黄」と皇帝の「皇」の発音が”オウ”・”コウ”で同じだったことから、黄色は皇帝や皇位をあらわす色として重宝されていたそうです。
色というのは、国が異なるだけでなく、時代とともに意味が変化していくものなのかもしれません。また個人個人にも、その時々にあった色の意味というのが存在するのではないでしょうか。
色は本当に奥が深いものだなと改めて実感しました。
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