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相手でなく自分に目を向ける

30代や40代になって、仕事も恋も趣味も、どういったバランスが自分にとって良いのか悩む女性は多いと思います。
その反面、男性は「仕事」を大きな存在として考えている方が多いのではないでしょうか。もちろん家族や趣味、仲間といった別の大切なものもあると思います。ですが、男性にとって仕事は身体の一部であり、仕事への思いや比重というのは女性が思っている以上に高いものだと思います。
つい仕事に夢中になってしまうという人が多いのもわかるような気がします。家庭を大事にしてくれる男性は女性からしたら嬉しい限りですが、男性から仕事を奪ってしまうくらいなら、外に出ていてもらうほうがやっぱり良いかな?って私は思います。みなさんはどうかな?
今はだいぶ少なくなったのかな・・・そう信じたいですが、よく、「仕事と私とどっちが大事?」と彼氏や旦那に質問して困らせてしまう人がいますが、これだけは絶対にやめましょう(笑)。肉にする?魚にする?コーヒーにする?紅茶にする?といった選択とはまるで違いますからね。
でも学生の頃は、こうしたセリフも、何も考えずに使うことができてしまったのですから、今思うと怖いです・・・。
「バイトと私とどっち?」「サッカーと私とどっち?」といった女子のセリフは、毎日誰かしら言っていた気がします。ん~私も1回くらいはあるんじゃないかな~恐らく(笑)。
でも逆もありますよね。
私はもしかしたらこちらのタイプのほうが多かったかもしれません。「バイトと俺とどっち?」「部活と俺とどっち?」みたいな(笑)。
どっちもどっちというわけですね。男女というのは。
でもこれは、学生までの話です。自分で真剣に生計をたてる前の話です。親にお世話になっているうちはどっちもどっちですが、親から離れたら違いますよね。特に男性は、強い覚悟みたいなものが生まれるのかなって思います。
なんだか脱線してしまいましたが、正直こんな文章を自分が書くなんて思いもしなかったです。なぜなら、かつての私は、仕事人間の男性がどうしても理解できなかったからです(今は男性の気持ちがものすごくわかります。笑)。その原因は、今はもう会うことも話すこともできませんが、自分の父の存在にありました。
父はもともと大手企業に勤めるサラリーマンでした。忙しい時は深夜まで働き、海外出張も多く、ほとんど家でゆっくりすることはありませんでした。
その後、会社を辞めて経営者になり、以前よりも家で姿を見かけることも増えてきたにはきたのですが、相変わらず海外出張は多く、休みとなれば、趣味の車(すぐいじります)や自転車(MTB大好き!)、射撃(国体まで出ちゃいました)、ゴルフ(練習も欠かしません)、水泳(バタフライまですいすい泳ぎます)、そして合間には犬いじり(特に大きな犬が好きでした)、読書(活字中毒というほど読んでました)音楽(ジャズが大好き、実際に楽器も弾きます)と、もうどんだけ時間があっても足りないでしょう?という人でした。
学生の時はこんな父とどうしても仲良くなれなかったんですよね。つい母がかわいそうだなって思ってしまうんです。これが娘というものなんでしょうけどね。結婚する人も、「絶対お父さんとは違う人がいい!」なんて決めていたりしていました。
でもよく言いますよね。娘は何だかんだで父親とそっくりな人を好きになるって。悔しいけどあたっています(笑)。
一生父を好きにはならないだろうと思っていましたが、不思議ですね。こんな父を理解できる日がその後ちゃんとやってきました。かなり遅くでしたが・・・。
もちろんバトルがありました。父に思いっきりぶつかったんですね。20代の終わりの頃だったと思います。これまで思っていたこと、理不尽なこと、家族のことなど、それはもう娘からお叱りを受けてました。もちろん言うのは嫌なことばかりではありません。嬉しかったことも正しいことも全てひっくるめて、長年言えなかったことを伝えました。
でもね。今でも忘れないです。長野に家族旅行に行ったときのことです。父の部屋に行き、話しをしたのですが、父は私の言っていることが正しいこと、またこれまで言ってくれる人がいなかったんでしょうね。嬉しかったみたいで、「ごめんね」「ありがとう」と素直に言ってくれたんです。
このとき、人と人って、相手を信頼し、正しく伝えることができれば、たとえ時間がかかっても絶対にわかり合えるということを学んだように思います。
それからは、根本は変わらないにせよ、歳も老いていきますからじわじわと変わっていき、父と仲良しになりました。父の気持ちが全てわかるようになったからです。何を考え、何をして欲しいのか。黙っているだけで手に取るようにわかりました。離れていても、伝わってくる。そんな日が何年も続きました。
旅行に連れていってあげること、プレゼントをあげること、親孝行って色々あるけれど、私が父にした最高の親孝行は、父としっかり向き合って、娘だから言えたこと、娘だからわかってあげられたことを話せたことでした。またこれまで誤解していたことを全て謝り、感謝の心を伝えられたことも大きかったです。
今頃天国で笑っているか、もしくは大好きな車と犬いじりで大忙しだと思います。あ、お天気お姉さんが大好きだったので、可愛くて若い彼女とデートしているかも(笑)。
さて、本題はここからです。
私がこんな風に考えられるようになったのは、自分が経済的にも精神的にも、一度自立することができたからです。経済的な自立は、働きに出ればなんとか手にする事ができます。ですが、精神的な自立というのは、結構面倒なもので大変です。特に女性は・・・・・・。
先ほど父の話をしましたが、父はものすごい自立が出来ていて、母は全く依存派だったので、そんな2人に育てられた私は、もうどっちよ~!といった毎日でした(笑)。父は早くから海外に私を行かせたかったし、母はそれを心配で止める。もうこんなことの繰り返しでした(しかも父はコテコテの理系で母はバリバリの芸術系。もうそのまんま譲り受けてしまった私。数学と音楽が得意なのも、いまでは納得です)。
でも救われたのは私が楽観的だったこと。両親の言うことなど全くもって聞いていませんでした。どうしようもない娘です(ごめんね、お父さん、お母さん)。もちろん成人してからは違いますよ。10代までのことです(いい訳いい訳。笑)。
再び話しを戻します。
自立についてです。
男性の仕事に対する思いと同じくらいに、女性にも切り離せないものが沢山あります。そして女性には、「タイムリミット」というものと常に背中合わせで生きていかなくてはいけません。女性特有の病気もありますし、身体のつくりにも限界があるわけです。
私もこのタイムリミットという言葉に、正直今も脅かされていますし、大事なことだなと日々考えています。つい目を背けたくなりますが、逃げれば逃げただけ時間は減っていきます。でもこれは、全て自分の責任だと思っています。誰かのせいでもなく、社会のせいでもない。そう思っています。
そして女性は、仕事だけではカラカラに乾いてしまいます。また、恋愛に溺れてしまうのも、これはこれで自分を見失ってしまいます。趣味に没頭するあまり、仕事もそこそこ、恋愛も適当。これもまた人に迷惑をかけてしまうアンバランスなライフスタイルです。
大人ですから、仕事に夢中になっても、恋愛に溺れてしまっても、ありだと思います。ただ、自立できていることが条件です。経済的にも、精神的にも、きちんと元に戻ってこられる、元の軸に戻せる力があれば、です。
もっと噛み砕いて言うと、自分の人生のベストバランスを知っているかどうかです。
私のコンサルは、カラーやスタイルの相談だけで終わるとは限りません。色を見ていくと、表情やファッションにその方の人生そのものが映し出されてきます。なので、最終的には人生相談だったり、恋愛相談だったりに発展することが日々起こります。
お話しを伺っていると、昔の自分を見ているようで胸が痛くなります。かつての私も自分のことが全く見えておらず、目の前のこと、周囲のことしか頭に入ってきませんでした。先ほどの父のこともそうですよね。
自立できている人と出来てない人の悩みはもちろん違います。また、自立の仕方が、精神的自立と経済的自立のどちらも出来ている人と、どちらかしか出来てない人とでも当然悩みはことなってきます。
どれも経験済みなので皆さんの気持ちが痛いほどわかるわけですが、私から言えること、それは、
『誰かを責めても、会社を責めても変わらない。まずは自分を変えなければ・・・・・・』
ということです。
また
『自分に目を向ける』
ということを本気で取り組むことです。本気でですよ。本気で・・・。
相手ではなく、自分に目を向けるということは並大抵の努力ではできないからです。
たまたま、私の身近にこの作業を10代半ばから始めて今に至るという人たち(男*1、女*1)がいるのですが、それはもう素晴らしいです。見た目は全く普通です。むしろ何も考えてなさそうだし、たまに「大丈夫?」なんて思ってしまうほど(笑)のんびりした空気感を発しています。
これも自分を全て客観視できている強みですよね。穏かな性格をそのまま恐れずに表に出すことができているんです。いつどこにいても変わらず、自然体。
大したことでは動じません。しかもただ冷静なだけでなく、自分がするべきことに常に冷静なのです。なぜなら、自分で自分をよく知っているから、なのです。
とても学ばせてもらいました。
二人ともう出会って長いのですが、人としてのあり方、社会人としてのあり方、国際人としてのあり方など、たくさん教えてもらった気がしますし、これからもいい関係でいられたらと思っています。
こうした客観視する作業というのは、生まれ育った環境が大きく影響を及ぼします。また、どんな人と出会っていくかも大事なことです。そしてこれに加えて欠かせないことがあります。それは、その人なりの「覚悟」というものです。
どんなに環境が整っていても、いい人と出会っても、自分に覚悟がなければ、できることもできません。それくらい根性がいりますし、継続させる力も不可欠です。
本当に大変なんですよね。自分に目を向けるって。
時間もいるし、環境も大事だし、それはもう半端なく頭を使います。チョコレート何枚でもいけます(笑)。
しかも大人になると自分に意見してくれる人なんてそういませんし、言ってくれる人は正直貴重です。大事に思うからこそ言えるんですよね。
若いときはそんな相手に「うるさいな・・・」としか思いませんでしたが、大人になると「ありがたいな・・・」に変わるものなんです。言ってくれてありがとうって。
でも出来ることなら言いたくないんですよ。言うほうも。だから大人になると思っていても言わなくていいのなら極力言わないでしょうし、そうなれば自然とコミュニケーションがギクシャクしてきてしまうというわけです。なので大事な相手にこそ伝えることは伝えなくてはいけないのです。
私のコンサルでは、必要であれば厳しいこともお伝えします。でも愛があるから言えることです。愛のない人に本気で言いませんからね。
自分の経験を通して、コンサルでも、みなさんが見えているようで見えてないことを、お話しできるようにとカリキュラムを組んでコンサルに取り組んでいますが、私が10年以上かけてやってきたことを、1、2年という期間で学べるというのは羨ましいことであり、また、自分がもがいてきたことが、いま、みなさんのお伝いができていると思うと、今の自分がいることも、間違いではなかったのかなって思います。
『人を知る前に自分を知る』
このことがいかに大事かを学ぶことで、本当の意味での優しさや、思いやり、そして自分自身の働き方や暮らし方までもが、明確にさせていくことができます。
色はそういった意味で、自分を知るための大事なツールだと思っていただければ嬉しいです。
自分を振り返るときに、色から沢山のことがわかっていきます。もちろん自分でこれをするのは危険ですので色を見るときはプロに相談するのがいいと思います。ですがあくまでも色はきっかけだと思ってください。色を知ることで、自分を知るようになっていく。なっていくだけでなれるわけではないということです。
私はみなさんに合った自分磨きの乗車券を渡しています。でもそれはあくまで乗車券にすぎません。特急券は自分で買わなければならないというわけです。
ただ1つだけ間違えないように。
「自立=甘えない」
とは一概に言えないのかな、と思います。
よく、自立しすぎるあまり、甘えられなくて悩んでいる人たちをこれまた大勢みかけます。
困ったときに人に相談する。寂しいときに好きな人に甘える。素晴らしいいことだと思います。だって信頼している人だから相談したいわけですし、好きな人だから甘えたいんです。ひと言でもいいから意見が欲しいし、一瞬でもいいから寄りかかりたいのです。
でも大丈夫。ちゃんと自分を知っている人は、すぐに戻りますし、戻らなければいけないと身体が覚えていますから(笑)。
自立している人に多いのが、相手の甘えが見え始めると逃げ始める人です。これは男女関係なく、よく見かけます。
甘えにも色々ありますので、ぜひ、離れる前に、相手の甘えが好意なのか、それともただの依存なのかを確かめられるくらいの余裕が持てるようになっていけるといいのでは?て思います。そうすると今以上にいい人間関係が出来ていくと私は思います。
また、自分に余裕ができてくると相手の好きな色も聞けますし、側で見ているだけでわかったりもします。ちょっと悪いことしたな~。言い過ぎたな~、なんて思ったら、次会うときににでも相手の好きな色のプレゼントをしたりする方法もありですよね。これでまた距離が縮まります。
色はね・・・
人と人とを繋ぐパイプみたいなものだから、いつなんどきも、忘れずに大事にしてもらえたら嬉しいです。
あ~Macにしたのにまだレッツノートを使っている私ってどうなんでしょうか(笑)。自立してますが、機械やPC絡みだけは私はずーっと人の力を借りたいと思っていますし、自分がどうやっても出来ないことを頭でわかっていますので、頼れる人を頼っていこうと思っています(断言!笑)。もちろん最低限のことは自分の力でマスターしますよ~。^^
出来なければその道のプロに頼むというのも、1つの自立するための選択肢です。
時間はあっという間に過ぎていきます。正しい選択肢をできれば素敵ですよね。
長々とお話ししましたが、私もまだまだです。これからもっともっと成長して、女性としても、人としても、輝いていきたいなって思います。そのためにも、自分との1人会議は欠かせません。反省したり時には褒めてみたり・・・。みなさんもぜひ1人会議開いてみてくださいね!
相手ではなく自分に目を向けると、いろんなことがクリアになり、小さな不安からも解消されていきます。もちろん自分に目を向けたあとは、相手を思いやることを忘れずにね!
それにしても今日の記事、長い・・・^^;
恐らくこのブログ初だと思います(笑)。