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もも

先日実家に行ったときのことです。
部屋に入った途端になんとも言えない甘い香りがしてきました。
何の花だろう・・・と思って部屋を見渡していると(私の母は大の花好きなので、絶えずあちこちに花が飾られています)、隅の方に見かけない木箱を見つけました。近寄って中を見てみると香りの素を発見!!!
さて、この気になる香りの正体はいったいなんだったと思いますか?
ヒントは7~8月が旬のフルーツであること。そして産地は岡山県が有名だということ。もうピーンときたかたが多いのでは?
そうです。答えは「桃」です。でも桃は桃でも普通の桃ではありません。
今回の香りの素は桃の中でもかなりの高級品、岡山県名産の「清水白桃」です。(実は母は岡山県出身で、毎年夏になると田舎から桃が送られてくるのです。)
白桃?という方もいらっしゃると思いますので簡単にご紹介。
白桃ということは白い色をしている?とまずは思いがちですが、実は色は白ではないんですね。基本は上品な淡い薄黄色をしています。熟れても芯の回りにほんのり赤みがさす程度です。何か別のもので色を表現するとすれば、そうですね、ちょっと薄目のカスタードクリームの色、もしくはクレープの皮の色でしょうか。
ん~でもやっぱり白桃の色は、白桃ならではの独特の色をしていて、一概にあれと一緒!と他のものに例えるにはちょっと無理があるのかもしれません。見た目の姿は本当に美しく、手にとって目にしているだけでとっても幸せな気持ちになってしまうような芸術品です。
桃といえば、ピンク色(ピーチピンク)と思いがちですが、実際には桃の王様は、ピンク色ではなく別の色をしていたんですね。勿論白桃以外にも美味しい桃は沢山ありますが、私はやっぱり桃は「白桃」が一番だと思っています。
でもいったいこの白桃、近くのスーパーで売っている桃とどこがどう違うのでしょうか。まずは先ほど述べました「色」です。そしてもっと違うのが勿論「味」!しっとりとした舌触りに、甘い果汁。そしてなんともやわらかい食感。これこそまさに、”とろけてしまいそう~”といった気持ちにさせられる一品です。まさに「甘露」とはこのことですね。
当然この清水白桃。お値段もいい感じです。その年の出来具合などによって多少変わってくるようですが、1個あたり最低1200円はします(1個ですよ!)でも安い桃を6個たべるより、ひと夏に白桃を1つ頂くほうが至福な気持ちになるのは私だけでしょうか?
皆さんも是非一度、岡山の名産「白桃」を召し上がってみてください。
きっと病み付きになりますよ~。というわけで、私は貴重な「白桃」を母からもらってくることができ(奪ってきたというのが正しいかも・・・笑)、とっても幸せな一日でした。