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色わけされたディスプレイ

最近こ洒落た雑貨屋をよく目にします。またそのジャンルは幅広く、アジア雑貨の店や輸入雑貨の店など様々。
中でもつい心が奪われてしまうのが、色で綺麗に陳列されたお店。これらの店は商品自体は食品だったり、生活用品だったり、勿論形だって素材だっていろいろですが、どれをとっても「色」だけが同じ系統でまとめられています。
皆さんがよくご存知な所を取り上げてみれば、香りの豊富な”Body Shop”だったり、珍しい色の花も見つけられるお洒落な花屋”Aoyama Flower Market”とか、生活雑貨を中心に扱う”Franc Franc”なんかがそうですね。最近では”百円ショップ”でもこの方法を取り入れているところもあります。勿論全ての商品が色ごとにわかれているわけではありませんが、カテゴリー単位でみると、バラバラな商品が綺麗に色わけされているのです。
このように同じ色だったり、同じような色みをしているものを一言で言うと「同系でまとめる」でしょうか。また3色以上の色をある一定の法則のものとに、徐々に変化させていく見せ方のことは「グラデーション」と呼びます。どちらも身近なところで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
更に後者のグラデーションは大きく分けて3つの方法があります。1つは同系の色で明るさを変えて変化させていく方法、2つ目は色の鮮やかさを変化させながら表現させていく方法、そして3つ目はいろんな色を似たような色みから段階的に変化させていく方法です。
どの方法も見ているとある一定のリズムが感じられ、私たちはそのリズムに自然と惹きつけられてしまいます。さらに、用いる色数が増えれば増えるほど、また面積が大きくなればなるほど、見ている側に動きを感じさせ、なんだかワクワクした気持ちを植えつけられるのです。つまり私たちは色の配色だけで購買意欲をかきたてられている可能性があるということになります。
皆さんもこれまで普通に見て、手にして、よしOK!と購入していた時も、もしかすると購入までの過程になんらかの「色のトリック」にかかっていたかもしれません。
もしお店を経営する方で、どうも客足が伸びないなと悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非ディスプレイ方法に”色ワザ”を加えてみてはいかがでしょうか?きっと色の不思議な力が、お客様のハートに矢を射止めてくれると思います。
ちなみに先日足を運んだアウトレットでも、とあるお店では膨大な洋服を見事に色わけしてありました。お陰で得意の買い物術が更にスピードアップされ、大満足の一日となりました。
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