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「どこかでお会いしたことってありませんでしたか?」

皆さんはこんな風に言葉を交わしたことってありませんか?
私は、今日のタイトルにある「どこかでお会いしたことってありませんでしたか?」を、ビジネス上で何度も交わしたことがあります。勿論お相手の方から言われることもありますし、私からお話しする場合もあります。間違っても、街中で突然声をかけたり、呼び止めたりといったことではありませんから誤解のないように(笑)。
で、肝心なのは、本当にお会いしたことがあるのかどうか?ということです。
殆どの場合、過去に、セミナー会場やパーティー会場だったりと、実際にお会いしている方だったりします。でも驚くことに、一度もお話ししたことのない人という場合も多々あります。以外にも、ただ同じ場所に、同じ時間だけ共に身を置いていた、ということが結構あるのです。たまたま隣に立っていた、たまたま同じテーブルだった、みたいなことってあるでしょう?
私が「どこかでお会いしたことがありませんでしたか?」という場合、大抵そのお相手の方と全く面識がない場合が多いかもしれません。でも絶対といっていいほど、同じ場所に何度か顔を出していて、なんとなく頭の片隅に残っているということがほとんどです。
名刺交換や挨拶を交わしている人ならわかりますが、一度もお話しをしたことがない人を、どうして覚えていると思いますか?
これには理由があります。ワケがあるのです。
それは、その人自身が、他の人とはどこか違う、独特の雰囲気や空気感を、まるでアロマポットから出てくる甘い香りのようにふんわりと漂わせていたからです。
ステキだなって思える人は、いつも無言で自己紹介をしています。
ただそこにいるだけで、お喋りをしているような雰囲気があります。
だから、一度見たら頭に焼き付いてしまうというわけです。





人は相手の第一印象を“6秒”で判断すると言われています。
その際にその人をすてきな人かそうでないかを判断するには、恐ろしいことにも外見が8割を占めてしまうと言われています。
皆さ~ん♪うんうんと、ただ私の文章を読みながら、頷いているだけではダメですよ(笑)。
人事ではありませんし、ここから肝心。だからこそ、一瞬で見知らぬ人に覚えてもらえるような、気持ちのよい空気感を皆さん自身が、自ら発することをしていく必要があるというわけです。
少なくとも気持ちのよい空間を作っていくことは、決して損にはなりませんから・・・・・・。
自身がキレイになる、自身が輝く、これはもちろん大事なこと。これにプラス、自分は勿論のこと、周囲の人にも気持ちのよい空気感、ココチ良い雰囲気を作ってあげられる存在になることが出来た暁には、どこにいても、どんなシチュエーションでも、また会ってみたいな、また会うことがあるかもしれないなと、相手の脳裏に皆さんの存在をしっかり焼き付けることができるのではないでしょうか。
人生のうちに、どれくらいの人と出会えるのだろとふと考えてみたことがあります。そんな時、日頃からお世話になっている友人に、「もっとずっと前に会っていたら良かったな」と話をしたら、「世の中には会えない人のほうが多いのだから、会えただけでも素晴らしいことだよ」という言葉がかえってきたことがあります。深かったですね。とても。
良い出会いは突然やってきます。でもこれは、決して偶然ではありません。皆さんかもしくはお相手の方が、もしくはお互いに引寄せる力を発していて、それをどちらかが、もしくはお互いにその力を感じとっているのかなと思います。
また素敵な出会いというのは、人だけに限ることではありません。書籍や映画、音楽やアート、そして洋服などなど、いい出会いが生まれると、それはいつでも心の栄養となり、時には美の処方箋へと変わっていきます。
男女関係なく、毎日一生懸命であれば、毎日が輝ける、私はそう思います。かっこよさも、優しさも、気持ちの余裕の中にこそ生まれること。
最高のファーストインプレッション。
無言で伝えられるように、頑張っていきたいものです。