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正義とは?

人が従うべき正しい道理、正しい道義。

辞書で引いてみてもこうした言葉が上がってきます。
先日友人から「私は正義を貫きます」というお話があったので、正義って一体なんだろうな〜ってちょっと考えてしまったのでした。
みなさんはどうですか?正義感は強いほうかな?
私はというと、そうですね。正義感はもちろん備えていますが決して強くはないですね。なぜならば、正しい道理も大切ですが、何が正しくて何が間違っているかなんて、人によって違うし、時間や場所、体調によっても感じ方が変わってくると思うから。。
だから今は臨機応変に物事を捉えて柔軟に生きていきたいなって思っています。
少し前に後輩から1本のメールが届きました。
そこには自分の今の思いが素直に書かれていました。なかなか連絡がこないので、どうしたのかな〜と思っていた時の1本のメッセージ。ちょっとホッとしました。嬉しかったですね。
でも、心配していた通り、自分そして他人との関係との間で一人もがいていること、またどう解決していけばいいか、どう対処していけばいいかで、自分なりに必死に考えていることがわかりました。もちろん詳しい事情はわかりませんが、どういった心情の中で今頑張っているのかはなんとなく察しがつくものです。
常に人を大事に思っていると、遠く離れていてもその人の気持ちが伝わってくるな〜って思うんですよね。
だから私はいつだってお客様も友人もそして家族も…大事に思っています。
さて、レッスンでもよく生徒さんに「4つの柱」を持つようにしようって話をします。
3つではなく4つというのがポイントです。三輪車ではバランスが悪いけれど自動車になると安定しますよね?これと同じです。
実はこの後輩にもこの話をしたことがあります。そして二人で4つ足がいかにバランスが取れているかという話で盛り上がったこともあります。
3つだとバランスが取れているようで案外フラフラしてるもの。でも4つあれば安定するんです。だから何かフラフラしているときは、3つ足になっている可能性があります。ブレない人というのは、4つ足がきちんと地についているんですよね。
この後輩も以前は4つ足がきちんと地についていたのですが、今はちょっと骨折中なのかな〜って、そんな風に思って今はただ、早くよくなることを遠くから見守っています。
そんな後輩も、今日がBD。
人は笑っているだけでは成長しません。時には泣いて、怒って、また笑って。。良いことと悪いことがあるから前に進めるんだと思います。太陽と月があるようにね!
この場をかりて…お誕生日おめでとう。
人は調子が良い状態でいれば相手の話を聞くことが出来ます。人とアレコレ語ることも出来ます。大袈裟なことを言えば、バランスがとれているとどうしてもという時に相手に1本足を貸してあげることさえも出来るのです。残った3本で立てる強い力があればですが…
でも、どこかで歯車が狂ってしまうと、途端に人は他者へのアドバイスのつもりが、少しずつ愚痴へと変わり、信頼していたはずの人の粗探しを始めだします。そしていつの間にか、何が正しくて何が間違っているのかさえ見えなくなり、人と会話を閉ざそうとしてしまうのです。
誰にでもこれだけは譲れないという自分の思い、許せないという思いはあると思います。
とても大事なことです。
ですがこの譲れない思いと同時に私は相手を許す思い、そのまま受け入れる思いというのも持ちあわせてこそ、人と分かり合える心の広い誰からも信頼されて愛される人になれるのではないかと思います。
もちろんここまで行くには時間もかかります。
嫌な思いをすること、させてしまうことも何度となく訪れてくると思います。
自分の思いを守る、貫くと同時に、相手の気持ちを守ってあげる、相手の気持ちも貫かせてあげる。
これくらいの余裕を持ててこそ人は大きくなっていけるのでは?と思います。
この話は誰にでも共通していえることですが、中でもトップに立つ経営者の方々には特に大事にしていただけたら嬉しいです。
それぞれの個性を理解し、それぞれの良さを引き立たせるための立ち位置、つまり役割を定めることが大切です。
自分の正義を他人に押し付けるだけでは何も解決していきません。
人というのは勝手なもので、他人が変わってくれることを望みます。でも残念ですが人はそう簡単には変わりません。他人が変わることを期待している間は自分も成長しないんですよね。
わかっているようで、大人になると素直になれないというのも、よくわかります。
誰かとうまくコミュニケーションを取っていけるようになるには、まずは自分の全てを見直すところから始める。これが鉄則なのかもしれません。
他人の粗探し、他人の自分への理解のなさを取り上げる前に、自分で自分を冷静に見るということを大人ならしなくてはいけないのかなって。。
ちょっと怖いですよね。自分を自分で冷静に見るなんて。。
でもこれが出来る人と出来ない人で、人生大きく差が開いてくると私は思っています。
自分を客観視することがいかに難しいかは、日々の生活を通して毎日実感します。
「わかっているつもりだったけど、出来てなかったな、まだまだ自分が見えてないな………」なんてことは多々あります。
でも立ち止まって考える、反省する作業をしている人としてない人とでは、たとえ客観視が上手くできていなくても、のちのち変わってきます。
誰かのせいにするのはとても簡単なことです。
誰かのせいだけじゃないですね。自分の思いを、自分の正義を貫こうと一生懸命になってしまって相手に押し付けることで自分を守ろうとしてしまうとも言えます。
「あなた方がそういった態度をするから私はそれに従えないんだ。自分はわがままを言っているのではない。自分が正しいと思う道理を大事にしているだけなのだ!」
これではどんなに優秀な人材であっても、周囲は受け入れてはくれません。せっかくのチャンスも自分から引き離してしまっているのです。
このことに一刻も早く気づくこと、これが一番の近道です。
こうした考えは仕事においてだけではありません。家庭内でも同じことが言えます。夫婦なんかそうですよね。夫婦はそもそも他人ですからね。^^
他人同士が同じ場所でココチよくいられるためには、それぞれがそれなりの努力をしなくてはなりません。違う音をそれぞれ活かしなからいかに調和させるか?お互いが自分のパートをいかに良い音で奏でられるか?なのです。
また、良い音の出し方を知ったら、次はその音をどのタイミングで出すか?
これも欠かせません。
どんなに良い音色でも、自分の好きなときに好き勝手ならしていてはただの騒音になってしまいます。
このことをよく理解することで、気持ちも大きく変わってきます。自分自身もそうですし、周囲の人の気持ちもです。
ちょっぴり鬱々してきたときは、あまり深く考えずに、まずは自分の音色具合をチェックしてみるといいかもしれません。
チェックの仕方はいろいろです。
歌うのが好きな人は歌ってみればわかります。
絵を描くのが好きな人は描いてみるとわかります。
洋服を買うのが好きな人は、買ってみればわかります。
山あり谷ありなのが人生…
でも、
途中に透き通るようなキレイな川を流せるかどうかは、自分次第なのです。