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本当のひとり時間

今、都内のカフェに1人でいます。私の席は一番隅っこ。店内の様子を全て見回すことができます。すぐ隣では、音楽を聞きながら仮眠をとる新人サラリーマン君。突然いびきが聞こえた時はちょっぴり驚いてしまったけれど(笑)、現在充電中のご様子です。疲れているんだろうな…。
奥の席では、3人のビジネスマンがなんやら難しそうな話をしています。皆さんノーネクタイですが、強い目力を持っているのが印象的です。ランチ後のブレイクタイムといった感じでしょうか。その奥では私と同じようにPCを広げてもくもく仕事をする1人の男性。ボロボロになった小さなノートに、なんだか細々と書き込んでいる人もいます。恐らくあれはアイディアノートかな?上司と楽しく会話をしている女性スタッフや手帳と睨めっこしながらどっぷり1人時間を楽しむOLさんもいます。
月に1度は立ち寄るこのカフェは、ビジネス街のど真ん中にあるにも関わらず、ランチ後の時間は、いつもどこかゆったり。どこにでもあるカフェなのに、私にとってはここは特別な場所だったりします。なぜなら、程よい緊張感と小さな和みを与えてくれるから・・・・・・。
適度な緊張感は、ビジネス街から生まれているのかなと思っています。でも小さな和みは、ちょっと別のところからきています。それは太陽光です。
光があるって、本当に素晴らしいことですよね。元気のないときも、悲しいときも、太陽の光があるかないかで、こんなにも大きく変わってしまうのですから。私たちにパワーをくれて、また、1歩前に出るための小さな勇気も与えてくれます。そしてまた、心を穏かにしてくれる癒しまでも提供してくれます。ブラインドが下がっていても、隙間から漏れる日差しは、店内や私たちを一気に輝かせてしまう大切な存在なのです。
そんなわけで、今、私は、太陽の力を感じながら、みなさまにメッセージを書いています。
気づけば3月も明日で終わりです。時の流れが本当に早いですよね。
日々、小さな幸せを感じては、なんでもない日常に、“ありがとう”を唱えたくなります。また、自らが生かされていること自体に、心から感謝をしていかなくてはいけないとも思います。
この先どうなるんだろうという不安からは正直逃げられません。このまま1人になってしまったらどうしよう。できるだけ誰かと一緒にいなくては!こんな風に感じることもあるでしょうし、この感覚もとても自然なことです。けれども、ひとりになることを恐れてはいけないのかなって。
これから、ますます明かりのない時間がやってきます。懐中電灯や電池を買い占めることよりも、この光のない時間を、孤独な寂しい時間を、とても貴重な時間としてポジティブに考えてみるのも今だからこそ大事なことなのでは?と思います。
以前の記事にもちらっとふれましたが、自分を見つめなおしたり、反省する時間をいまここでとることはとても素晴らしいことだと思います。
真っ暗になる、光がなくなるって一体どんな状態なのか。また、光がないとどれだけ孤独に感じるものなのか。また、私たちがいかに電気に支えられていたかなど、当たり前だったことに感謝をしてみる時間にしよう!って思えば、照明が無くなる時間も、少しワクワクしてくるかもしれません。
好きな本を読んだり、好きな音楽を聞いたり、好きなアロマを楽しんだり、好きな映画を観たり・・・・・・。こうした「何かと一緒に」過ごすひとり時間ではなく、自分ひとりで過ごす時間を、いまでこそ味わう必要があるのかなと思います。
中には1人でカフェに入ることさえも出来ないという方もいらっしゃると思います。それならば、まずはご自宅で、ひとりを楽しむこと、それも、本当の意味でのおひとりさま時間を味わうことを、今の自分の試練だと思って、しっかり楽しんでもらえたら、って思います。
何かに依存するのではなく、本当の意味でのひとりを体験できるのは、もしかしたら今しかないかもしれません。
こうした経験は、必ず次のステップへとつながっていきます。「個」を味わうことで、「絆」のありがたみ、仲間のありがたみ、家族のありがたみが今まで以上に理解できるようになります。
話相手がいるって、なんて素晴らしいんだろう。メールをやりとりする友人がいるって、なんて嬉しいことなんだろうって。
これからは、「個」を大事にしながらも、「絆」を意識した時代へと変わってくると思います。だからこそ、本当の意味での孤独を味わい、また、自分を愛してくれる人がいることへの喜びをしっかり感じていく必要があるのではないでしょうか。
ということで、朝から素敵な友人と話をする機会が持てていることをとてもありがたく思うと同時に、大変な中自分との時間を作ってくれた友人に心から感謝の気持ちでいっぱいな私(Hさん、今日はありがとうございました!)。
さ、これからサロンに戻って、お客さまのためにしっかり頑張ってきます!