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物事は長期的に考える

今日も多くの人たちが各地で震災のために立ち上がっていることでしょう。
私の友人も、みなさんの気持ちを代表して支援物資の数々を避難所近くまで大型トラックで運んでいます。原発のこともあるのでとても心配ではありますが、今はただ、無事に届けることができ、無事に戻ってこられることを願うばかりです。思ったら即行動にうつす彼らを、いつも誇らしく思います。私の分も元気を届けてきてもらえたら幸いです。
「手伝いたいけれど何をすればいいかわからない」
「いま、自分にできることはないか?」
みなさんもきっと同じ気持ちを抱いていると思います。
テレビをつければ、いろんな専門家たちが今回の震災のことや福島の原発事故について解説しています。私は色の専門家ではあるけれど、地震の専門家ではないので詳しいことは何もわかりません。
自分にできることなどたかが知れていると思うこともありますが、ただ同じ人として出来ることをまずしていきたい、そう思っています。
それは何か?
私なりに色々考えました。
その答えは、
どんなことであっても、
「継続する」
「継続していく」
ということです。
昨日の記事にもまた違った意味での「継続」のお話しをさせていただきましたが、今回の震災の記憶をしっかり頭に焼付け、いまだけでなく、これから先も、どんな些細なことでもいいので、関わっていくこと、続けていくことが大切なのではと思いました。
かつて阪神大震災で被害にあった友人がこう話をしてくれていたのを思い出しました。
電車が全線復旧するまでに最低半年はかかり、また仮設住宅で多くの人たちが生活をされていましたが、全員が退去するまでに約5年はかかったと言います。それまで自分の家がない人もいたというわけです。
一度壊れてしまった街を復旧させるために、想像を絶する時間や労力がかかるということを私たちは今のこの時点からしっかり心得ていなくてはいけません。多くのものが一瞬にして失われ、多くの方が一瞬にして亡くなられたこの現実は事実として深く心に刻まなくてはなりません。と同時に、「冷静になる」ということがまず何より大事だということも心得る必要があります。
そしてまた、今団結している気持ちが薄れていかないためにも、小さな心遣いを常に持ち合わせることを私たち1人1人が意識して続けていく必要があるのではないかと思うのです。
今は誰もが気持ちを1つにして、節電に力をいれています。ですが残念なことに時が経てば、自然と元の状況へと戻っていきます。いま溢れかえっているメディア情報も、次第に減ってくるでしょう。これは日本経済を元に復興させるためにも、決して悪いことではありません、むしろ大事なことです。
ですがどんなに気持ちがシフトチェンジしていこうとも、今回の震災で学んだこと、そしてまた裏では怪我で苦しんでいる人がたくさんいるということ、被害にあった街を1日でも早く復旧させるために汗水流して働いている人たちがいるということを、決して忘れないで欲しいと思います。
そして今は今でやるべきことを引き続きやっていきたいと思います。
節電はもちろん、献血も健康な方は是非お願いします。他にも各地で窓口があると思いますが、引き続き支援物資や義援金の協力を続けていきましょう。どんな些細なものでもいいと思います。気持ちだと思いますので思いついたら届けていくようにしていけたらと思います。
また他にもいろんな方法でみなさんの気持ちを伝えることができます。すでにご購入された方もいると思いますが、有名ブランドや有名人が手がけたチャリティTシャツやアクセサリーなども続々と誕生しています。私も支援物資の提供や募金以外にも、このチャリティグッズはいくつか購入しました。
Tシャツなどは寄付できるだけでなく、それを着るたびに今回の震災のことを振り返り心を改めることができます。
みなさんの小さな心遣いが多くの人たちを救います。ご協力お願い致します。
さて、今回この記事を通して私から皆さまにお伝えたいしたいことがあります。
それは物事を短期的に見るのではなく、長期的に考えることをしてもらいたいということです。これは震災のことだけではありません。全てのことに言えます。
つい何か想定もしていなかったことが起きるとパニックになってしまったり、冷静になれずにただ焦ってしまうという人、いると思います。実際この震災がおきたことで、ここ1ヶ月の予定が全部ダメになると最初から決め付けてしまっている人も大勢いるでしょう。
もちろんこうした災害が起きれば、全てがズレていくことは間違いありません。電車のダイヤが乱れれば、起床時間も変わってきますし、勤務時間も変わるかもしれません。子供を遠くに避難させている人は、それだけでもリズムがいつもとは異なってくると思います。
こうしたことは、震災に限らずいつだって起こり得ることです。私自身震災から今日まで決して元気か?というと、そうではありません。被災地の人のことを考えると胸が苦しくなりますし、自身も具合が悪くなることもしばしばです。ですが応援していく立場の私たちが立ち上がらなくては被災地で頑張っている人が頑張れるはずがないのです。そう思うと、自然と身体はシャキっとしてきます。不思議なものです。
私の仕事は、みなさんに色を通して元気を与える仕事です。今辛いときだからこそ、自らを元気にしていける何かを手にすることはとても大きな強みになると思います。色はこういう時こそ役に立ちます。
何事もつい目の前の感情だけで動くのではなく少し冷静になって、長期的に物事を考えてみることをおすすめします。恋愛においても、仕事においても、趣味においても、そして人生においても・・・・・・
いまどうこうではなく、半年後、1年後にどうなっているか、どうなっていたいかを考えるほうがよっぽど幸せで、よっぽど意味があります。もちろん今、私たちには目の前にやるべきことが山積みですからこれをやりつつです。
こうすることで、ちょっとしたことで動じなくなります。
今回の震災で、大量のチェーンメールや義援金振込詐欺のようなものが多発しています。こうしたことにも、自分をしっかり持って、長期的に物事を考えるようにしていれば、冷静になれます。
今やれることと、そして継続的にやり続けることを、きちんと把握して行っていく。コレこそが今私たちにできることなのだと思う今日この頃です。
そしてまた、女性は特に、「洋服でも買って元気出したい!」と思っている人もいることでしょう。ショッピング、いいと思います。自分が元気になれるなら、それは素晴らしいことです。でもその帰りには、是非募金箱に気持ちをいれて頂けたらもっとステキだなって思います。
みなさんで一緒に復興させていく。そのためにも焦らず、長期的に考え、とにかくやるからには継続させるということが大切だと私は思います。
頑張っていきましょう!