「また君に～♪恋してる、今までよりもふ～かく･･････」
ご存知の方も多いと思いますが、
いいちこのCMソングであり、2009年の紅白歌合戦でも歌われた、
坂本冬美さんのヒット曲のサビ部分です。
きっと一度は、このフレーズを口ずさんだことがあるのではないでしょうか？
ところで、この坂本冬美さんの「また君に恋してる」はちょっと意外でした。
演歌の世界のことはよくわかりませんが、
坂本冬美さんと言えば、キレイな着物を着て演歌を歌うイメージ。
でもこの曲は、着物ではなく洋服で、髪を下ろしたヘアスタイル。
これには驚きました。
・こぶしを一切使わない
・着物を脱ぎ捨てる
・自然なヘアスタイル
どれも演歌歌手には程遠いもの。
しかもこの曲、演歌ではなく昔のフォークソングです。
この曲を歌う坂本さんは、
大袈裟に言えば、女性演歌歌手特有のこぶし、着物、アップの「3つの定番」を
全て取り払ったということになります。
昨年の1月に発売して（私の本と同じです。笑）1年3ヶ月たった今、
大ヒットだそうです。じわじわと国民に親しまれていったと言います。
しかも女子中学生、高校生という若い世代に支持を得たというからすごいですね。
自然体かつ、かすかな情念のある坂本冬美さんに私もうっとりしています。
人はしがみついているものを、ひと度勇気を出して手放すと、
成功する、変われるんだなって改めて思いました。
やっぱり今は、『しがみつかない人生』こそ明るい未来があるのかもしれませんね。
そういえば、精神科医の香山リカ先生の本「しがみつかない生き方」（幻冬舎新書）という本も大ヒットしました。
このしがみつかないは、色選び、服選びでも言えます。
「リクルートには黒を」
「紺を着ていれば安心？」
「演説には赤！」
「女性ならピンクでしょう」
「Yシャツはやっぱり白！」
みたいに、『○○だからこれ！』という決まりは、
いまの時代もう受け入れられないのかもしれません。
壁にぶつかったときは、一歩、いえ、三歩下がって、
自分を客観視してみること。
これ、本当に大切なことだと思います。
それにしても「また君に恋してる」、着メロにしている女子中高生の多いこと。
渋谷あたりを歩いていると、よく耳にしますよ（笑）。
