丸一日美術館巡りという日もありました。中でもMOMA現代美術館はとにかく良かったですね。沢山の作品から数多くの配色アイディアが浮かんできて、忘れないうちにiPhoneのメモに書き記し(便利な世の中ですよね〜♪)、ホテルに戻ってからカラーチップに落としこんでいきました。
こうした絵や作品の世界から想像を膨らませ、また違った色の世界観を生み出せるように隙間時間を使っては考えるようにしています。そして最終的には想像からリアルに…
洋服に落とし込んだり、部屋のインテリアに落とし込んだり、会社のイメージカラーに落とし込んだりしていきます。
パーフェクトカラーコーディネートが完成したときは、我ながら「これイイ!」って思わず口にしてしまうこともあります。
私にとって色合わせはオーケストラの指揮者になって、全体を心地良い音色にまとめあげ客席に届ける、存分に味わって頂くことなんだな、って再確認できました。
どんなにキレイな色であっても、色の分量を間違ってしまってはただの雑音にしかなりません。どの色をどのくらいのトーンにして、どのくらいの分量にして置いていくかを考えるのは私のもっとも得意とする仕事の1つです。分量を間違ってしまうと見栄えは一気に価値が下がってしまうので、常に上下左右から見て立体的に考えていきます。
色付けしていく際には、とにかく慎重です。常にむじん君でも売上をあげてくれる「無言のセールスマン」になってもらわなくてはならないので頭を駆使します。笑
ファッションでもそうですし、店舗や広告といったところでも同じです。
クライアントはどういった人か、どういった立地に立っているのか、どういった場所に貼られるのかなど、ありとあらゆる情報を踏まえた上で小さな色をのせていきます。
NY徒然日記をお送りしてきましたが今日でおしまいにしたいと思います。
みなさんお忙しい中読んでくださってありがとうございます。
私はコンサルタントでありアーティストでもあると思っています。だからこそ小さな時間も無駄には出来ません。友達といる時間も、カフェでお茶している時間も、電車に乗っている時間も、料理をしている時間も、どれもどれも大切な作品作りの時間です
常に迅速にアイディアが浮かぶためにも、こうした視察時間は私にとってなくてはならない時間なのかもしれません。
今回のNYでの時間も、今後の作品に多いに役だってくれることと信じています。
あっという間の1週間でしたが、いい旅となりました。
そして最後に、この旅の一番の目的であった紀伊国屋書店NY店さんへの訪問をしてきました。
ちょうどうまく時間が合わせられず担当の方に直接ご挨拶することができなかったのですが(Hさん、色々ありがとうございます)売り場に足を運んできました。
本当に嘘みたいです。私の拙著がNYにしかもこうした状態で置いてありました。すでに何冊か売れていて、残り少なくなっていました。
NYでは働く日本女性が多いこともあって、是非ともお手にとっていただけたらという思いを託して帰国してまりいました。
来年春に第二弾の出版が決まっていますが(今ヒーヒー言ってます。笑)、次回作が出た際にはまた訪米できたらと思っています。そのためにも今からしっかり頑張らないとです。
いい作品を作るためには、いい旅、いい時間は欠かせません。
カフェに入って考える時間が多かった今回の旅。色んな人種がいるアメリカでは、ヨーロッパでは味わえないまた別の顔が沢山ありました。とても勉強になりました。
そして早いもので帰国してから早一ヶ月。
自分をもっと信じてみよう、、そんな風に思っています。
2011年も残り少なくなってきましたが、「今年も良い1年だったな…」って思えるように頑張っていきたいな。。