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新しい気持ち

みなさん、おはようございます。
今朝は少し早起きをして心を穏かにする時間をつくりました。静かに瞑想してみたり、冷たい風にあたって頭をクリアにしてみたり、大好きなそら豆を塩茹でしてみたり?
今日も晴れて気持ちがいいです。外は明るく、太陽が私たちを見守ってくれている、そんな気がします。
梅の花も散り、いよいよ桜の季節がやってきます。小さなつぼみも、じわじわと膨らんできています。
みんなが元気な顔をすれば、
桜もすくすく成長します。
桜が元気になれば、
私たちも少しずつ前にいけます。
3月ももうすぐ終わりに近づこうとしていますが、日本の今を受け入れながらも新しい気持ちを取り入れ、今日もしっかり1日を過ごしていきたいと思います。いろんな思いが駆け巡る中、じっくり悩み、考え、自分とそして他人と、今こそしっかり向き合っていきたい、そう思います。
みなさんも、今日という日を大事に大事に過ごしてみてください。

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次に私達ができること

「写生画」の授業で色の難しさを知った幼少時代。
「彫刻」や「書道」の時間でバランスの奥深さを知った青春時代。
思えば『色のひと』としての修行の幕開けだったのかもしれません。
小学校の校舎の写生画など、どんなに上手に下書きが出来ても、色を塗り始めるとただの落書きに変わってしまう。何度書き直しても、いつも同じところで壁にぶつかってしまう。
澄んだ青空が曇り空になっていくのも、白い絵の具がとにかく早くなくなるのも、今はちゃんと理由がわかる。
でも、当時の私には、これはすべて未知の世界。
図工や美術の時間は、とにかく苦手で、最後まで好きになれなかったけれど、色やバランスが、いかに全体を狂わせてしまうか、最後のつめが甘いと全て水の泡になってしまうことを、また違った見せ方で教えてくれた最初の時間だったように思えます。
さて、余震が続くなか、まいにち不安は隠せませんが、日本復興のためにも、動くことのできる私達がいつまでも下を向いているわけにはいきません。
私にできることはなにか?と常に考え、まずは節電を意識し、できるときには募金に協力したりと、自分ができる精一杯のことを無理のない程度に頑張ろうとしています。きっとみなさんも同じですよね?企業にお勤めの方は、きっと会社にある募金箱に入れたりしていると思います。
地震からもうすぐ2週間となります。
小さなことを小さく続けていく。これをしっかりやっていけたらと思っています。
私も含めみなさんも、毎日働いて、生活を守っていると思います。人のために力を注ぐためには、まずは自分軸をしっかり保てる状態にもっていかなくてはなりません。
すでに予測がついていると思いますが、今回の震災は社会にとても大きな影響を与えています。多くの人たちが、これからどう生きていくのかをしっかり考えなくてはならないときに日本はきていますし、私自身も覚悟をしています。
ある程度気持ちが落ち着いてきたら、ぜひ、自分のためにどうするべきか、も、考えてもらえたらと思います。私もしっかり考えていこうと思っています。
そこでみなさんにおすすめしたい、明日からすぐできることがあります。
節電のためとはいえ、毎日、薄暗い中に身を置き続けることは、決して身体のためにはなりません。今は良くても、恐らくこの節電の影響で、心のバランスを崩していく人が、これから続々と増えていくと思います。
何かのために自らを犠牲にしていくことも時にはとても大事なことですが、自分が潰れてしまっては、何の意味もありません。なので、もし、この暗い状態の中でも出来ることがあるのなら、ぜひ、積極的にやっていって欲しいと思うのです。
では、一体何をすればいいのか?
答えはとてもシンプルかつ簡単です。
着る服、身につける小物など、とにかく色のあるものを取り入れるということです。
こういう時は服も目立たないようにと、つい黒や紺といった暗い色を選びがちです。私も先週末までそうでした。ですが今週から気持ちを入れかえました。世の中に明るい光を注いでいくためにも、まずは自分が明るい色を着ていこうと思ったのです。
私達1人1人が、明るい色を意識していくことで、街も、そして心も、じわじわと元の明るさを取り戻してくれるはずです。特にビジネスマンの方は、黒や紺といった暗い色がベースです。こういう時こそYシャツの色やネクタイの色にもっと明るい色を取り入れていっていただけたらと思います。
女性もそうです。忘れてしまっているかもしれませんが、今は3月です、春です。春といえば、パステル調の色だったり、チューリップのような目に飛び込むような発色のいい明るい色だったりと、1年で最もカラーパレットの充実している時です。
元気がないな、精神的にもまだ前にいけないな、という方は、こういう時こそ色の力を借りてみてください。
色は皆さんの心をそのまま表します。自分がピンクを着たいと思えば、時間とともに気持ちが幸せになっていきます。黒を着ていれば、ずっと黒い気持ちのままです。黄色を着れば、誰よりも元気になっている気がしてきます。自分がみんなを明るくしよう!ひっぱっていこう!って思えるようになるかもしれません。オレンジを着て仲間と動けば、チーム全体をまとめていくお父さんやお母さん的な存在になっていくかもしれません。
こんな風にまずは明るい色を着て行動をしていく。これが節電や募金の次に私達ができることだと思っています。洋服にはちょっと・・・・・・、という人は、小物でもいいと思います。とにかく目に付くものに明るい色を取り入れていくように、ぜひぜひ心がけてみてください。
世の中に、わたしたちには「色」がいかに大切かということを、もっともっと伝えていけたらと思っていますので、どうかご協力ください。宜しくお願い致します。
また、この度、このブログでも何度かご紹介しておりますスターブランド社の村尾隆介さんにお声掛け頂きまして、チャリティポッドキャストに私七江も参加させていただくことになりました(詳しくは村尾さんのブログを)。
世の中を元気づけるようなトークを展開していくということで、今日ここでお話ししてきた”色で明るく!”を学べる内容となっております。500円でダウンロードができ、それがそのまま寄付となりますので、完成した際には、ぜひ聴いてください。
実は、私の幼い頃からの夢は、ラジオのDJになることだったりします。
いつか目で見る色を、音で見る色として、多くの人に届けたい!そう思っていたので、今回こうした素晴らしい機会をいただき、本当に嬉しく思っております。村尾さん、ありがとうございました!
完成は少し先になるようですが、楽しみにしていてください。私のひどいドラ声をみなさまに初披露致します(村尾さんはナイスボイスですから、どうか許してください!笑)。
さ、明日は手持ちの服でもっとも発色のいい色を着て出勤してみてくださいね!

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物事は長期的に考える

今日も多くの人たちが各地で震災のために立ち上がっていることでしょう。
私の友人も、みなさんの気持ちを代表して支援物資の数々を避難所近くまで大型トラックで運んでいます。原発のこともあるのでとても心配ではありますが、今はただ、無事に届けることができ、無事に戻ってこられることを願うばかりです。思ったら即行動にうつす彼らを、いつも誇らしく思います。私の分も元気を届けてきてもらえたら幸いです。
「手伝いたいけれど何をすればいいかわからない」
「いま、自分にできることはないか?」
みなさんもきっと同じ気持ちを抱いていると思います。
テレビをつければ、いろんな専門家たちが今回の震災のことや福島の原発事故について解説しています。私は色の専門家ではあるけれど、地震の専門家ではないので詳しいことは何もわかりません。
自分にできることなどたかが知れていると思うこともありますが、ただ同じ人として出来ることをまずしていきたい、そう思っています。
それは何か?
私なりに色々考えました。
その答えは、
どんなことであっても、
「継続する」
「継続していく」
ということです。
昨日の記事にもまた違った意味での「継続」のお話しをさせていただきましたが、今回の震災の記憶をしっかり頭に焼付け、いまだけでなく、これから先も、どんな些細なことでもいいので、関わっていくこと、続けていくことが大切なのではと思いました。
かつて阪神大震災で被害にあった友人がこう話をしてくれていたのを思い出しました。
電車が全線復旧するまでに最低半年はかかり、また仮設住宅で多くの人たちが生活をされていましたが、全員が退去するまでに約5年はかかったと言います。それまで自分の家がない人もいたというわけです。
一度壊れてしまった街を復旧させるために、想像を絶する時間や労力がかかるということを私たちは今のこの時点からしっかり心得ていなくてはいけません。多くのものが一瞬にして失われ、多くの方が一瞬にして亡くなられたこの現実は事実として深く心に刻まなくてはなりません。と同時に、「冷静になる」ということがまず何より大事だということも心得る必要があります。
そしてまた、今団結している気持ちが薄れていかないためにも、小さな心遣いを常に持ち合わせることを私たち1人1人が意識して続けていく必要があるのではないかと思うのです。
今は誰もが気持ちを1つにして、節電に力をいれています。ですが残念なことに時が経てば、自然と元の状況へと戻っていきます。いま溢れかえっているメディア情報も、次第に減ってくるでしょう。これは日本経済を元に復興させるためにも、決して悪いことではありません、むしろ大事なことです。
ですがどんなに気持ちがシフトチェンジしていこうとも、今回の震災で学んだこと、そしてまた裏では怪我で苦しんでいる人がたくさんいるということ、被害にあった街を1日でも早く復旧させるために汗水流して働いている人たちがいるということを、決して忘れないで欲しいと思います。
そして今は今でやるべきことを引き続きやっていきたいと思います。
節電はもちろん、献血も健康な方は是非お願いします。他にも各地で窓口があると思いますが、引き続き支援物資や義援金の協力を続けていきましょう。どんな些細なものでもいいと思います。気持ちだと思いますので思いついたら届けていくようにしていけたらと思います。
また他にもいろんな方法でみなさんの気持ちを伝えることができます。すでにご購入された方もいると思いますが、有名ブランドや有名人が手がけたチャリティTシャツやアクセサリーなども続々と誕生しています。私も支援物資の提供や募金以外にも、このチャリティグッズはいくつか購入しました。
Tシャツなどは寄付できるだけでなく、それを着るたびに今回の震災のことを振り返り心を改めることができます。
みなさんの小さな心遣いが多くの人たちを救います。ご協力お願い致します。
さて、今回この記事を通して私から皆さまにお伝えたいしたいことがあります。
それは物事を短期的に見るのではなく、長期的に考えることをしてもらいたいということです。これは震災のことだけではありません。全てのことに言えます。
つい何か想定もしていなかったことが起きるとパニックになってしまったり、冷静になれずにただ焦ってしまうという人、いると思います。実際この震災がおきたことで、ここ1ヶ月の予定が全部ダメになると最初から決め付けてしまっている人も大勢いるでしょう。
もちろんこうした災害が起きれば、全てがズレていくことは間違いありません。電車のダイヤが乱れれば、起床時間も変わってきますし、勤務時間も変わるかもしれません。子供を遠くに避難させている人は、それだけでもリズムがいつもとは異なってくると思います。
こうしたことは、震災に限らずいつだって起こり得ることです。私自身震災から今日まで決して元気か?というと、そうではありません。被災地の人のことを考えると胸が苦しくなりますし、自身も具合が悪くなることもしばしばです。ですが応援していく立場の私たちが立ち上がらなくては被災地で頑張っている人が頑張れるはずがないのです。そう思うと、自然と身体はシャキっとしてきます。不思議なものです。
私の仕事は、みなさんに色を通して元気を与える仕事です。今辛いときだからこそ、自らを元気にしていける何かを手にすることはとても大きな強みになると思います。色はこういう時こそ役に立ちます。
何事もつい目の前の感情だけで動くのではなく少し冷静になって、長期的に物事を考えてみることをおすすめします。恋愛においても、仕事においても、趣味においても、そして人生においても・・・・・・
いまどうこうではなく、半年後、1年後にどうなっているか、どうなっていたいかを考えるほうがよっぽど幸せで、よっぽど意味があります。もちろん今、私たちには目の前にやるべきことが山積みですからこれをやりつつです。
こうすることで、ちょっとしたことで動じなくなります。
今回の震災で、大量のチェーンメールや義援金振込詐欺のようなものが多発しています。こうしたことにも、自分をしっかり持って、長期的に物事を考えるようにしていれば、冷静になれます。
今やれることと、そして継続的にやり続けることを、きちんと把握して行っていく。コレこそが今私たちにできることなのだと思う今日この頃です。
そしてまた、女性は特に、「洋服でも買って元気出したい!」と思っている人もいることでしょう。ショッピング、いいと思います。自分が元気になれるなら、それは素晴らしいことです。でもその帰りには、是非募金箱に気持ちをいれて頂けたらもっとステキだなって思います。
みなさんで一緒に復興させていく。そのためにも焦らず、長期的に考え、とにかくやるからには継続させるということが大切だと私は思います。
頑張っていきましょう!

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見えないものが見えてくる

今日は晴れてとても気持ちがいい。青空には雲ひとつなく、電球の力を借りることなく過ごせるのだから本当にありがたいこと。
普段なら、無駄にきらめくネオンにうんざりしているはずなのに、ここまで色がない世界に包まれるのは、とても心細く、とても不安にさせられます。震災から1週間。早いようですが、私にはとてもとても長く感じてなりません。
今日は土曜日というとことでひと段落していますが、この一週間、計画停電によって明かりを失っていた地域も少なくないでしょう。昨夜たまたまメールをいれた親友も、ちょうど停電真っ最中でした。「反省するにはいい時間」と返事がありましたが、私も同じ気持ちでした。同時刻に私も暗闇に身を置いていたのですが、身も心もクールダウンでき、とても貴重な時間を過ごせたように思います。
これからのこと、これまでのこと。今日のこと、昨日のこと。仕事のこと、家族のこと。お客さまのこと、生徒さんのこと。友達のこと、親友のこと。もう挙げ出したらきりがないほど、色んなことが頭をよぎりました。自分では大丈夫だろうと思っていたことが、最も身近なところで出来ていなかったことにハッと気づき、深く深く反省してみたり、改めて感謝の言葉を述べたくなったり・・・・・・。
忙しいときや余裕のないとき、人は大事なものが見えにくくなります。始めは大事だとわかっていたはずなのに、つい目新しいものに夢中になってみたり、自分のことで精一杯になってしまったり、しまいには見て見ぬふりをしてしまったり、後回しにしてしまったり・・・・・・。
でも人って、本当はどこかでわかっていたりするんですよね。余裕がないときこそ、大事なものが何かを改めて確認したり、より大事にしたりしなくてはいけないということを。
当たり前だと思っていることが当たり前でなくなったとき、いつも見守ってくれていた人が、二度と戻ってこなかったとしたら、どれだけ悲しいか、どれだけ寂しいかを考えてもらえたら嬉しいです。
今回の震災で、みなさんも辛い思いをたくさんして、いろんなことを心に映し出したかと思います。もしこの世に全く光がなくなってしまったとき、最後に頼りにできるのは、やはり人の心の灯火だけなのかなって、そう思うのです。
大地震のあと、通信が乱れる中、みなさんの元に安否を確認する連絡が入ったという方はいらっしゃいますか?その相手は、いつもやりとりしている同僚かもしれませんし、家族かもしれません。恋人かもしれません、友人かもしれません。
正直相手がどういった人であろうと構いません。大事なのは、連絡をもらったとき、みなさんはどんな気持ちだったか?ということを思い出してもらいたいのです。
ちょっとした連絡は、何気ない毎日ではごくごく当たり前のことかもしれません。でもこうした時は当たり前を当たり前ととってはいけないのです。ふと受信されたメールに心が安らいだという人はいませんでしたか?
さすがに迷惑って思った人はいないと思います。もしいたとしたら、それは人として少し反省しなくてはいけないことかもしれません。なぜなら、とても残念なことですから。
私は、今回の震災を通して、多くの人たちに大事に思ってもらっていると実感しました。と同時に周りの人たちのことをもっと大事に思っていきたいと思いましたし、また思ってもらえるような素晴らしい人間でありたいとも思いました。家族だけとは限りません。友人かもしれませんし、クライアントさんかもしれません。もしかしたらご近所さんかもしれません。
自分も大変な中、相手を真っ先に思い浮かべ気遣えるということは、そう簡単にできることではありません。
みなさんも、今一度、自分の身の回りの方々を1人1人思い浮かべてみてください。何か改めて見えてくるものがあるのではないでしょうか。
私には親友と呼べる友人が数名います。出会った時期は色々です。まだ2年くらいという人もいれば、もうかれこれ20年以上も付き合いのある友人もいます。
正直、出会った時期や出会ったシチュエーションなどよく覚えていませんし、あまり関係のないことなのかもしれません。最も大事なことは、その相手と出会った日から今日まで、絆と呼べるほどの深い信頼関係を結び続けられているか?ということに限ると思っています。
ただ結ぶではありません。結び続けられているか、継続できているかどうかということが大事なのです。
継続するって本当に難しいことですよね。仕事でも、趣味でも、習い事でも、筋トレでも。1つのことをしっかりやり続けることというのがどれだけ難しいかは、人間関係の複雑さを学べばよく理解できることです。
一度は経験があると思いますが、出会ってすぐ意気投合して、「私たち(僕たち)気が合うね~仲良し♪」といった具合に一気に盛り上がっては、数ヶ月もしないうちにじわじわと関係が消滅していくという経験をされたことがある方も少なくはないと思います。もちろん私も経験済みです。
世の中には素敵な方が大勢いいらっしゃいます。でもそんな中、本当に自分と深く付き合える人というのは、ごくごく僅かだなってつくづく思います。自分のことをすべて受け入れ、かつ信じてくれる人なんて、そう滅多に出会えるものではありません。
神様ってすごいなって思います。人生において人と人とが深く知り合える時間というのは限られているということを、それはそれはよくわかっていらっしゃる。
その人に必要な数のキーマンを送り込む。そんな気がします。もしかしたら1人かもしれないし、10人いるかもしれません。またキーマンであることに気づくか気づかないかはその人次第という難題をつきつけているのも神様らしいです。
キーとなる人物は、すでにみなさんの側にいるかもしれませんし、まだ現われていないかもしれません。それはわかりません。でも気づいた時にはもういなかったなんてことにだけはならないでもらいたい、私はそう思います。
そうなったら、悔やんでも悔やみきれませんから・・・・・・。生きている間にわかりあえることが大事なんですよ。信頼関係って。
本物の信頼関係というのに利害関係など全く必要ありません。無条件に相手を大切に思えるか、これが全てですから。もしみなさんの仕事に、肩書きに惚れこんでいるとしたら、それは少し違うかもしれません。全てを取り払った状態で愛せるか否かなのです。
また人というのは感情のある生き物です。何がどう変化するかわかりません。なので、自動車免許と同じで、一度とったからもう大丈夫!というわけにはいかないということも覚えておいてください。
この人なら大丈夫、そう思っている人に限って、何かSOSを出しているかもしれませんし、みなさんの連絡を待っているかもしれません。
家族がいるから大丈夫。しっかりしているから大丈夫という具合にみなさん独自の思い込みで全てを解決させている人がいたとしたら、それはちょっと間違っているかもしれません。他の人には言えないこと、しっかりしているからこそ見せられないこと、人にはたくさんあります。もしかしたらみなさんにだけは、唯一心を開けるという人もいるかもしれません。
地震の2日前に、20年以上も付き合いのある大親友から半年ぶりくらいに電話がありました。ちょうど仕事で外出していた私は電話の着信履歴を見て、すぐに「あ!」と思いました。それは、忙しさのあまり大事な大事な友達に携帯を変えたことを連絡していなかったからです。彼女は、私の半世紀を全て?知っている(笑)大親友ですから、きっと今大変なんだろうということも、どこかでわかってくれているって甘えていました。案の定、どんな状況だったかも彼女は察してくれていました。
でも、「すごく心配したよ。本当何かあったんじゃないかってドキドキしたんだから」って言われたとき、心から自分の不甲斐なさに反省し、申し訳ないって思いました。自分が恥かしかったです。わかってくれている人にこそ、もっと気持ち伝えていきたいって、そう思えた大切な出来事でした。
その2日後にあの大地震です。
もし彼女が連絡をくれていなかったら、私は地震のあと、彼女と連絡がつかずに、もっと不安にさせてしまったかもしれません。もしかしたら大事な親友を失ってしまっていたかもしれません。
人のために役に立つことをしたい。困っている人を助けたい。こうした思いの強い人、きっと多いかと思います。私もその1人です。
とても素敵なことです。大切なことです。ですがその前に、まずみなさんの身近にいる大切な人たちに手を差し伸べてあげてみてください。優しい言葉をかけてあげてください。連絡をとってみてください。顔を見に行ってきてください。
自分を大事にしてくれている人を大事に出来ない人に、新しく出会う人に与えるものなど何もありません。身の回りのことをちゃんとできてこそ、次にいける。人と人との関係も整理整頓と同じなのです。見て見ないふりをしたり、逃げてばかりでは、ほんとうに大事なものと一生出会うことなどできません。
大事な引き出しは鍵をかけっぱなしでは意味ありません。時々鍵をあけ、新鮮な空気を入れてあげないと、素敵な関係も自然と錆付いていきます。
未曾有の災害を通して、人間はまた新たな知恵を得られたように思います。そしてこの経験をまた次の世代へと引き継いでいくことで、私たちがしてきた努力が生きてくるのではないでしょうか。
もう少し事態が落ち着いてきたら、私は大切な人に会いにいきたいと思っています。そして「いつもありがとう」って直接顔を見て言いたいです。
たとえ電気の灯りが消えてしまっても、互いに信頼しあう間柄なら、心と心とで灯りがついているはずです。それはとても心強く、どんな明るい電球よりも眩しいほど元気をくれるものではないでしょうか。
色のひととは、光のひとでもあります。電気以外の灯りというものを、みなさまには是非知ってもらえたらとここに思いを綴ってみました。
お役にたてれば幸いです。

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東北地方太平洋沖地震の被災者義援金に協力していきましょう

今朝はいつものルートではなく、比較的空いていそうな電車を乗り継いで9時前にサロンに到着です。
普段ならすでに賑わっているはずの最寄り駅も、なんだかがらんとしていました。毎朝必ず立ち寄るコンビニも、食料品やペットボトルの棚は見事に空っぽ。お菓子類だけがかろうじて残っているくらいでした。
地震以来サロンの方へは立ち寄れていなかったもので、部屋には恐る恐る入りました。もともとあまり物を置いていなかったので中は全て無事でした。食器やコップも、そして一番心配していた大事な姿見も・・・・・・奇跡です。
片付けは簡単に終わらせ、改めて今回の地震について1人考えておりました。時間の経過とともに犠牲者の数も増えていく中、私たちに何ができるんだろうって。無力な自分が本当に情けないです。でも今は、やれることをやるしかない、ただそう思っています。
会社勤めの方はそれぞれの持ち場で対応すべきことがたくさんあるかと思います。特に社会インフラに直接関係のある方は、身を引き締めてお仕事していらっしゃることでしょう。それ以外の方たちも必死で働いていらっしゃると思います。
第一線で活躍している友人たちからは、チャリティーセミナーを開催するという知らせが次々と届いています。日本のために少しでもと、会社ごと立ち上がり、募金活動を積極的に行っているという仲間もいます。
私たち一人一人に出来ることは正直限られています。それでも何もしないでいることなどできません。たとえ微力であってもみんなで力を合わせれば、それは1本の太い軸となり巨大な力を発してくれることでしょう。
東北にお住まいのお客さまと、いまだに連絡が取れておりません。先日もお買い物同行でお会いし、来月もコンサルティングを予定していたもので、いまだこの現状が理解できません。とにかく元気でいてくれていることだけが今の私の願いです。
また、現在各所で被災地への義援金募集の動きが始まっております。場所によっては義援金箱を設置しているところもあるようです。テレビでも呼びかけが始まっていますが、ネットニュースでも詳しく掲載されていますのでご確認ください。ネットや携帯からも直接募金できるようですのでこういう時こそ、みんなで助け合っていきましょう。
私もこれからまた募金しに郵便局へ行ってきます。