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イメージを変える楽しさ、難しさ

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すっかり春らしくなってきましたね。桜のつぼみも日に日に膨らみ、
開花ももうすぐそこ!といった感じがしてきています。
楽しみです。
さて、先日地下道を歩いていたらこんなものを発見!かなりのインパクトだったもので、思わず足を止めてじっくり見てしまいました。
これは「ビタミンウォーター」というもの。
まさに色でビタミンを表現しようと試みている商品と言えます。
赤、黄色、オレンジといった風に、規則性をつけて並べていくことで、見栄えも綺麗に見え、また見ているだけでもワクワクしてきます。陳列の仕方もとても可愛らしく、元気をもらえそうですよね。
どうやらこの商品。海外セレブに大ヒット中のNY生まれなんだとか。
水を飲みながらビタミンやミネラルを手軽に摂取できるという優れもの。その日の気分で5つのフレーバーを楽しめるそうです。
すでに口にしたことのある人も多いのではありませんか?
水というものは本来クリアな透明感のあるものです。どんなネーミングがつこうとも、色はクリアであるというのが「物」に対するイメージです。そのイメージを色で、味で変えることは、簡単なことではありません。おそらく「色つきの水なんて…」という気持ちを持たれる人も出てくるでしょう。一方で色がつくことは、イメージ力を高め、なんだか身体に良さそう~!とよりプラスに気持ちをもっていく手助けをしてくれるといったこともあります。また斬新な色展開に興味を惹かれるということもあるでしょう。
色はいつだって答えが見えず、驚きな分野です。
かつて人々を驚かせたポカリスエットもその1つです。
「青色は口にするものには論外」ということを思いっきり壊して大成功しました。いまではすっかりスポーツ飲料=青のイメージが定着しているくらいです。
なので、人の気持ちと色の関係というのに絶対は存在しません。
その時代や環境によっても変わってきますし、その都度人の心も変わってくるからです。
ちょっと前にもありましたよね。
「カレー=黄色」がお決まりだったところを“白いカレー”が登場です。最初は脳でホワイトシチューのミルク味を連想してしまいそうな気がしますが、人気あるようですね。味覚と視覚は切っても切れない関係なので、きっと商品化するのに勇気がいったと思います。
すでに存在している色を新たに色づけすることは、実はとても難しいのです。ありとあらゆることを考えていかなくては、万人に受け入れてもらうことはできません。
これは食品だけではありません。制服の色や建物の色など様々なものに言えることです。みなさんにだって、ちゃんと色があります。
何かを作る際に、それをどうしたいか、どう思ってもらいたいか、またその商品自体はどういったものなのか、口に入れるものなのか、オブジェとして使うものなのか、どこで売るものなのか、国民性は一致しているかなど、いろんな方向から見て、色づけ、色の見せ方などを考えていくことが大切なのです。
この事前のリサーチこそ、お金をかけるべきところであり、手をかけなくてはいけないところなのかなと思います。ちなみにビタミンウォーター美味しかったですよ。私は赤いのを飲んでみました!