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営業マンのお助けカラー

昔から男性は青系の色が好きなのは実証されています。ですが最近では、男性もピンクのYシャツやネクタイを普通に取り入れていますよね。男の子色、女の子色といった性別で色分けする方法も、これからは段々と減ってくるでしょうし、いつか男性がピンク、女性がブルーなんて逆転した時代を迎えることだってないとは言えません。
先日ある会社で、男性営業マン向けのセミナーでお話しさせていただいのですが、会社の顔とも言える営業職の人というのは、会社にとってとても重要な仕事だなと改めて実感致しました。
どんなに素敵な商品でも、それを包むラッピング用紙に全く魅力を感じなければ、その商品の価値は途端に下がってしまいます。
どんなにすばらしい企画書であっても、その企画をプレゼンする担当者のファッションがだらしなかったり、似合ってなかったりしたら、全て台無しです。
どんなに最高級の車であっても、その車を売る営業マンに違和感を感じだり、信頼に欠けるようでは、買う側からしてみたら、それが例え有名な車であっても、エンジンのかからないポンコツ車にしか見えないかもしれません。
それぐらい、売るもの、見せるものと、それを扱う人との距離感は大事なのです。
また、その距離感は、ほどほどに近い存在であることが大事であり、あまりにもかけはなられてしまうと、話しを聞く側も、現実なのか、それとも夢を見ているのかと、しっくりきません。つまり距離感があればあるほど、その物の価値を上手に伝えることは難しくなってくるのです。
営業職につく人というのは、自分のイメージが商品と同じくらいに大事だということを今一度考えなくてはいけません。
大げさに言うと、その人のイメージがそのまま相手に伝わり、ダイレクトに数字にも響くというわけです。皆さんの営業成績がアップするかダウンするかはみなさん自身にもあるということになります。
では、取引の先にできるだけ好印象を持ってもらうためにはどうしたらいいのでしょうか?
もちろんどんな商品を売るかによって、また女性か男性かでも変わってきますが、
今日は男性のための営業色についてお話したいと思います。
営業マンにとって何より大事なのは、「話しを聞いてもらう」ことです。
これがクリアしなくては、具体的な商談話にはつながりませんよね。
そのためには、攻撃的で押し付けがましい態度だったり、笑顔も何もない怖い印象というのは、何がなんでも相手に印象づけてはいけません。
日本人の男性というのは、信頼できそうとか、仕事ができそうといった“自身のデキる評価”ばかりに意識が向いている方がまだまだ多いのと言えます。せっかくいい物をお持ちでも、攻撃的な要素や警戒心を抱かせるような印象というのを、知らないうちに取り入れてしまい、自身で自身の評価を下げ、結果営業数字も下げてしまっているという人がまだまだ多いようにも感じます。
信頼はもちろん大事ですが、その前にまずは“話を聞いてもらうこと”これをクリアしないことには、どうにもなりません。ということは“やる気”や“信頼”より何よりも一に考えなくてはいけないのが話を聞いてみたくなる“親しみやすさ”なのです。
そしてこの“親しみやすさ”を上手に代弁してくれる色、それが“オレンジ系の色”なのです。
オレンジ系の色というのは、見ていてワクワクしてきますし、躍動感もたっぷり備えるまさしくエンターテイメント性たっぷりの明るくて温かい色と言えます。人によっては、側にいるだけで心が弾んできてしまうという人もいるくらいの元気パワーがあります。
赤と違って攻撃的な感じや強さというのもありませんし、どこか人懐っこい印象も与えてくれるとてもうれしい色なのです。
明るい上に、面倒見もよく、それでいて親しみやすい。ときにはリーダーシップ性も発揮し、でも赤のような激しさがなく、非常にバランス力に長けているという面から見てもオレンジ系の色というのは、大人の男性、中でも人に物を売る仕事をしている人にとってはとても役にたってくるカラーと言えます。
皆さんもご存知の青みの色を特徴とする蛍光灯とオレンジみの色を特徴とする白熱灯とを比較してもわかるように、クールな色を発しているよりも、温かみがあってほんわかした和やかなオーラを出している人のほうが、誰だって側に寄りたくなってしまいますよね。
もしこれまでに“怖い”とか、“近寄りがたい”といった言葉を言われたことのある方がいらっしゃいましたら、是非ともネクタイの色にオレンジを取り入れてみてください。
周囲の方の対応に変化があらわれること間違いなしです。
ただし、親しみだけを意識してオレンジばかりを手にしてしまうのも注意が必要です。
エルメスのように、ブランドの位置づけがしっかりしているようなオレンジは良いのですが、通常オレンジというのは、親しみやすい色であるわけですから、色としても飾り気のないどこか庶民的な色をしているといえます。ですので、もし、扱う商品がとてつもなく高級で、しかもゴージャスなイメージを意識している場合には、使いすぎるとかえって安っぽいイメージを与えてしまいますので、あくまでもよく考えてからお使いになられるといいかもしれません。
かといって、高いものだからこそ、親しみがある人からなら買いやすいという方法も考えられるわけですから、あとは皆さんのやり方次第といえます。
この春は、この“オレンジ”がとても街に出回ります。もしこれまで手にとったことがない人がいらっしゃいましたら、是非ともチャレンジしてみてくださいね!
ちなみにオレンジ色は家庭的な色とも言えますので、最近家で会話がないな~なんて方には絶対おすすめですよ!(笑)。