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服はココロで着る!

『服はココロで着る!』なんてタイトルをつけると、またみなさんを“ハッと”させてしまいそうですが、これってとても大事なことなのです。
別の例でお話ししてみますね。
お食事を頂くとき、「目で食べる」という表現を使いますよね。
どんなに美味しいお料理であっても、どんなに美味しいスイーツであっても、お皿の選び方やお料理の盛り方、そしてそのお食事を頂く場所の色の雰囲気だったりが、どこかバランス悪いというだけで、食欲が軽減されてしまうということって一度や二度経験されたことがあるのではないでしょうか。
この目で食べると同じように、服は心で食べるところがあります。
心で食べる?
おかしいでしょう?
またまた七江語録といった感じですが・・・・・・(笑)。
心にふれるものがアンバランスだと、美味しく服を食べられない、
つまり心が不安定だと上手に服を着ることができないというわけです。
もちろん逆も言えます。
心にふれるものが安定していれば、心が整っていれば、
どんな服でも着こなすことができるというわけです。
先日も、お客さまと一緒にお買い物同行でいろんな店を回っていたのですが、そのお客様がちょっといつもより元気がないと悟った私は、暫くしてあるお店に入った際に、敢えて難しい服を試着してもらいました。
これまで比較的スタンダードなものを中心にご試着していただいていたのですが、ある店で、少し難易度の高い服を敢えてお客さまに着てもらいました。
とは言っても、色はベーシックで派手さはありません。ただ、シルエットが少し構築的ということもあり、人によっては見ただけで、着こなしが難しそうと避けてしまう人もいるかなといった感はありました。
でもその服を見たとき、あ、お客さまに似合うなと思いました。
ですが、ちょっぴり内面が下がっていたお客さまにとっては、どうしてもそれを着こなす自信が見えませんでした。恐らくいつもの良い状態だったら、かっこよく着こなせていたと思います。
それくらい、似合う色、カタチであっても、本人の気持ちがバランスを少しでも崩していると、着れる物も着れなくなってしまうというわけです。着るどころか、手に取ることさえもできないというわけです。
逆に芯がしっかりしていて、軸がブレてない人というのは、多少似合わない色やカタチであっても、どう見ても違う!というものでなければサラッと着こなすことができてしまうというわけです。
みなさんが思っている以上に、自分にピッタリの洋服を1枚選ぶということは、決して簡単なことではないのです。
でも日々バランスをとることに意識をむけることで、段々と自分に合うものがわかるようになっていきます。
継続は力なり
服をココロで着れるようになる日まで、頑張っていきたいものです。