出国時は猛暑でしたが、帰国時も？やはりまだ蒸し暑いですね。あれ？まだ8月だったかな？と錯覚を起こしてしまいそうです。
日本でも途中雨が降ったようですが、現地でも雨が降りました。でもここずっと、晴れ女傾向の私だけに、明け方には雨は止み、午後からは晴れるといったことが多く、いい具合に天候に恵まれた日々を過ごすことができました。
さて、今回はかなり色々リサーチすることができ、旅を満喫することができました。
久しぶりのパリ訪問だったわけですが、日本の銀座と同じように、ハイクラスのブランドとともにファストファッションが並ぶという今や当たり前のようで、どこか不自然な光景は、パリでもほぼ同じでした。モードの中心であるパリでさえも、いまやファストファッションは欠かせないものになっているのだなと改めて実感できたように思います。
それと今回は、思いがけない光景に遭遇してしまいました。
ここ最近の中国経済の繁栄を象徴するかのように、パリの中心地は大勢の中国人観光客でにぎわっていました。凱旋門やエッフェル塔といった観光名所はもちろんのこと、混雑ぶりが何より凄かったのがデパートです。現地で長く働く日本人スタッフの方に伺うと、この現象は北京オリンピック開催の2年くらい前からじわじわと始まっていると言います。
閉店間際に立ち寄ったパリ市内のデパート、プランタンやギャラリー・ラファイエットでは、嵐が去ったあとのように店内が荒れていました。階段には食べかけのパンやお菓子が落ちてるは、飲み干した紙コップやペットボトルが山のように転がっているという状態。中国人専用カウンターまで用意されていましたが、あまりの凄さにスタッフの方々もかなりお疲れのご様子でした。20年前は我々日本人がこうやっていたのかな、と身につまされる思いでした。
ルイヴィトンは本店だけかと思ったら、プランタンでも入場制限されていました。大行列をつくっていたのにはビックリです！私はというと、すみません。どちらもスルーさせていただきました。でもディスプレイが素敵だったので、本店の写真だけは撮っておきました。
でもバブル期の日本人もコレに似たものがあったのでは？とどこかで思う気持ちもありました。
今回の旅の目的は、毎度の国の色視察と、“色のひと”としてより磨ぎすまされたセンスを身につけてくることです。
旅はいつも私に、これまで培ってきた自分のセンスを、自分らしいやり方で、より多くの方々に伝えていくための勇気と知恵と覚悟を与えてくれます。
センスを売る仕事である私“色のひと”は、ファッションでもインテリアでもちょっとした街並みにおいても、お店にといても、一瞬で見て、そして感じて、そのセンスの良し悪しを感覚だけでなく理論立てても説明できなくてはなりません。
色で仕事をするということは、ただ感性を豊かにするだけでは事足りません。感性を磨くことは当然であり、そこに説得できるだけの力が必要になります。人の人生を左右してしまうかもしれない色を扱う仕事は、とても繊細であり、責任感がなければつとまりません。つくづく思います。
いろんな国の色使いや国民性や感性を学ぶことは、私にとっては何よりも大事な仕事だと思っています。なのでこの仕事を続けていく限りは、お客さまに恥かしくないように、自分の力を磨く必要があると責任を感じています。
「色のことならラスタの七江に･･････」と言っていただけるように日々精進していく。これが私の使命なのかなって今は心からそう思っています。
よく、カラーコーディネーターになりたいという学生から相談されますが、私はきまって、資格や検定よりもまず“センスを磨くために何ができるか”を考えて、それを“実行していく”ことを優先させることを伝えます。つい資格取得のために夢中になってしまいがちですが、資格では決して得られない能力がたくさん必要なのがこの仕事です。
その能力は、人によって異なりますので、当然才能の伸ばし方も人それぞれです。だから難しいんですね。自分で自分の能力を知ることから始める必要があるのですから･･････。なので資格をとるということは、あくまでもスタートラインに立ったにすぎないと私は思っています。
そういった意味でも世界の色を見て旅することはとても役にたつことなのかなと思います。
私もこの仕事をあとどれくらい続けられるかとよく考えます。歳をとれば、視力は落ちますし、見え方も若いときより黄色く見えてきます。どうやっても避けられない障害と密接しながらの仕事だと思っています。だから人様に役に立てるうちに頑張らないといけないなって思っています。
なんて真面目なことを書いてしまいましたが、こんな私も、以前は素敵な旦那様と結婚して、お嫁さんになって専業主婦になるのがいいのかな～なんて思っていた時期もありました。というか今でもそう思っています（笑）。でも人生って、本当にどう変っていくかわからないなって思います。楽しいことだけじゃないし、もしかしたら辛いことのほうが何倍も多いのかもしれません。想像もしてなかったことに遭遇することもあります。でもそれをどう乗り越え、いくつ乗り越えていけるかで、その人にとってもっとも適した幸せな生き方、働き方と出会えるのかなって思います。
それはそうと今回もひたすら歩きました。パリ市内だけでなく、1時間、2時間かけて郊外に渡ったりもしてきました（詳しくはまた後日！）。
もちろんパリ市内も、そしてパリジェンヌについてもたっぷり見てきましたよ。詳しい話についてはこのブログでもご紹介しますが、より詳しいお話は、23日のトレンドセミナーにてたっぷりお話ししたいなと思っています。
23日は、恒例のトレンドの話だけでなく、今回はフレッシュな生パリファッション情報をお伝できればと思っておりますので、これからパリに行かれる方、最近どうなっているの？パリジェンヌ、なんて思っている方は、楽しみにしていていただければ幸いです。
出発前に募集を開始させていただきました10月23日のセミナーについてすでに大勢の方々からご応募いただいております。ありがとうございます。今回はできるだけいろんな方にいらしていただきたいこともあり抽選とさせていただきました。27日の18時までエントリー可能ですので、もしどうしようか悩んでいる･･････という方がいらっしゃいましたら、是非遊びにいらしてくださいね。来てくださった方にはほやほやのパリ情報をお送りしたいと思っていますので、どしどしご応募くださいませ。また今回は、セミナー前後に時間の余裕を見ていらしていただけると嬉しいです。詳しくはまた受講者が決まりましたら御知らせ致します。サプライズがあるかも？しれません。＾＾
それと不在中にLustreにお問い合わせいただいていた方、随時お返事させていただきますので今しばらくお待ちいただければと思います。
海外では無になって、芸術や歴史に集中したいこともあり、メールや電話での連絡も一切たちきっておりました。みなさまにはどうかご理解いただけたら嬉しいです。おかがでとてもリフレッシュでき、また新たな感性を身につけてくることができました。今回の視察旅行で学んだことを、またこれからの仕事へとつなげていければと思っていますので、どうぞ今後とも応援の程宜しくお願い致します。
ちなみに仕事の関係で帰国が1日早まりましたが、メールのお返事については、24日（金）～とさせていただきますので、何とぞ今しばらくお待ちいただければ幸いです。またトレンドセミナーの結果についても、ブログに記載した通り今回は抽選とさせていただきますので、結果は30日にメールにて御知らせ致します。こちらも今しばらくお待ちください。
東京はやっぱりまだ暑いですね。こういう時こそ、ファッションのどこかに、秋模様をプラスできるように頑張ってみてくださいね！色でも素材でも靴やバッグでも、何でもOKです！私もどこかに取り入れてみたいと思っています。
それでは、新生色のひと、今年も残り3ヶ月強となりましたが皆様のために頑張ります！
フランスでの出来事については、また少しずつアップしたいと思っていますので楽しみにしていてください。今日はひとまずここまで。
