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黒マック

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どこを見ても新緑のキレイなこの季節。
自然とワクワクしてきませんか?
さて、いま安くて早いファーストフードの“高級化戦略”が話題になっているようですね。景気が低迷している今だからこそ、消費者は新しいものを求めています。それに応えようと新しく打ち出された戦略がファーストフードの高級化。
ミスタードーナッツは、3年前に「アントナンド」という大人のミスドを誕生させて成功しています。商品も通常のミスドとは異なっています。ケンタッキーもそうですね。白とシルバーを基調としたオシャレな空間を作り出しました。ちなみにこちらは若い女性をターゲットとしているようです。
そんなファーストフードの高級化ですが、中でも気になるのがちょっと前にオープンした新型マクドナルドです。
すでに足を運ばれた方もいらっしゃるかもしれませんが、店の内装は、マクドナルドの赤から黒や茶色を基調とした落ち着いた雰囲気に。また席数もいままでより15%減少させています。店員さんの服装もいままでの派手なイメージはなく色も形も実にシンプル。まるでオシャレなカフェみたいです。
100円メニューは一切なく、それどころか商品はそのままで、値段が20円アップ!というから驚きです。
外見も、赤や黄色というどこから見てもマック!とわかるようなものではなく、内装と同様に茶色の落ち着いたものへと変わっていました。
マクドナルドとしては、ゆったりできて落ち着ける店を目指し、リピート客を狙う戦略のようですが、確かに、外から見ても、学生服よりスーツ姿の割合が多いようにも・・・・・・。
開店から数週間がたち、今後の動向がちょっと気になりますよね。
商品を買えずに、店に高級感をプラスすることで商品価値を上げるというわけですね。同じ場所で同じ商品なのに、見栄えひとつで大きく変わってくる。これはまさしくカラー戦略の1つと言えます。
今回は大きな店舗例ですが、これはもっと小さな商品やサービスでも可能なことです。
私も色んな企業様から仕事の依頼を受けますが、常にどうやったらお客さまに手にしてもらえるか、また喜んでもらえるか、今のニーズにあっているかをカラーマーケティングしご提案をさせて頂いております。
私の友人に野菜の仲買人をしている女性がいるのですが、もっと多くのデパートやスーパーで美味しい野菜を扱ってもらおうと、日々色んな見せ方を考えては提案しています。話しを聞く限り、新しい切り口でのカラー戦略は色々と考えられそうでした。
そんな彼女が先日カラーコンサルに来てくれました。嬉しかったですね。商品の提案は上手なものの、自分を魅せることが昔から苦手だった彼女。それももう卒業です!これからますます輝いていく姿が目に浮かびます。彼女の今後が本当に楽しみです。
原価が100円であっても、見せ方一つで何倍、何十倍にも価値がアップしていきます。つまりは、色はなりたいイメージに限りなく近づけてくれる手助けをしてくれるというわけです。
セレクトショッププなんかがそうですよね。
この店に置いてあるからこそ高そうに見えますが、このまま別の無名店にもっていったらただのオモチャになってしまう雑貨なんかがよくありますよね。
洋服とかでもそうです。決して上質な素材ではないのに、ブランド名だけで何倍にも値段が跳ね上がっています。
ブランドの力というのは本当にすごいもの。
マクドナルドは同じ場所で、提供される商品も全く同じ。でも値段が高い。それでも人が集まってくる。まさにカラーイメージ戦略で成功を遂げたと言えます。
以前マックといえば、落ち着かないファーストフードといったイメージでしたが、いまの「黒マック」ならちょっといってみようかなって思います。


nanae

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