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自分磨きの落とし穴

自分を磨く、男を磨く、女を磨く。
ちまたで度々目にする、耳にするこの言葉。一見ちょっとカッコよい言葉かもしれないけれど、短いフレーズだけに、実はとても奥が深い言葉だったりします。でもこのことにどれだけの人がしっかり気づけているのでしょうか。
例えば、気づくと目にしてしまう雑誌のつり革広告のキャッチコピー。
「この春こそ女磨きです!」
なんてフレーズを見ると、
「最近女子力落ちてるし、そうだよな…」
といった具合に、つい踊らされてしまうことってありますよね。
でも、捉え方一つで磨き方は180度変わってきます。
特に女磨きは注意しないと間違った方向へ行ってしまいがちです。
そもそも自分を磨くということは、自分がいつだって自分らしくキラキラと輝いていられるために必要だと思われることをする…私はこう理解しています。だからエステに行ってみたり、高い化粧品を使ったり、はやりの洋服やかばんを手にすることだとは思わないんですよね。
エステに行くよりもジムに行ってトレーニングをするほうが、高い化粧品よりも食事改善をスタートしたほうが、流行りの服よりも自分に似合った服を身につけるほうが、、
つまりは磨く行為も自分のライフスタイルに合っていなければ、自分の性格に合っていなければ、どんなに素晴らしい物でもあまり効果が期待できないのかなって思います。
決して自分磨きという言葉に踊らされてはいけません。
磨くことは素敵なことだし、とても大事なことだけど、「自分磨き」、もっと言えば「男磨き」「女磨き」そのものが目的になってしまうと、気づいた時には何が良くて磨いているのかさえわからなくなってしまいます。
なんとなく何かがずれているのはわかる。でも、それが一体何なのかまではわからず、もやもやしてしまっては、いつまでたっても迷路から抜け出すことはできません。
だからこそ自分だけが知る、自分の輝ける源というのを今一度考えてみてほしいなって思います。
輝きのポイントが「物」かもしれないし、中には「恋」という人もいるかもしれません。
何があれば、何をすれば、何が軸となれば自分は幸せになれるのか。これが大切なんじゃないかな。
幸せになれなければ、綺麗にだってなれないもの。幸せな気持ちになれなければ、外見のキラキラ度も高まりません。
磨く前に、まずは自分と向き合うことが大切なのかもしれませんね。
また、良い部分だけでなく、嫌な部分も全部しっかりみつける時間というのも、大人には必要だと思います。
本当の自分磨きとは、見てみぬふりをしている自分と対話する、その勇気を持つことなのかもしれません。
おしゃれになるためには、愛される人になるためには、自分を磨くことより、自分を受け入れる勇気を持つことだと私は思います。そしてそこから次のステージへ進んでいく……
仕事も恋も友情も、そして自分も、全てを艶やかにしっとりさせていくためにも、まずは一歩前に進む勇気を持つことからはじめてみるといいのかもしれません。
新生活がもうすぐ始まろうとしている今、私もいろんな勇気を振り絞って每日を過ごしています。
みなさんもぜひ、いつもよりちょっぴりでもいいので、前に進んでみませんか?
本来の自分磨きは、無理するものではなく、自然に身体が動きたくなるものなのでは?って思います。


nanae

2 Comments

  1. すごいです まるでつい最近までのあたし だと思いました
    ようやく先生のおっしゃってる意味が理解できるようになった気がします
    頑張ったのに余計苦しくなってましたが今は馴染むを理解するようにしたらすこし楽になりました
    これからも宜しくお願いします

  2. >おのでらさん
    コメントありがとうございます。
    何事も頑張るだけではダメなのかな?って思います。時には人に任せてしまう気持ちも大事ですし、自分の信念を緩ませることも大切です。
    まずは素直になって、真っ向から自分と勝負することです(笑)。
    そうすることで、ゆがんだ自分だけでなく、凛とした自分にも出会うことができます。
    これからも応援していますよ。

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