似合う色はわかっても、
それをなかなか見つけることができないし、なかなか上手く取り入れることもできない……
そんな風に思うこと、日々あるのではないでしょうか。
全国から自分の色やスタイルを知るためにお客様が訪れていらっしゃいます。
中にはすでに100万近いお金をかけてコンサルティングを受けたことがあるという、パーソナルカラーやパーソナルイメージジプシーの方も大勢いらっしゃいます。
数多くの色やスタイルの書籍も出ていますし、今でこそ気軽に調べられるような感覚になっているパーソナルカラーやパーソナルスタイル、そしてパーソナルイメージ分析ですが、
私はこのことを昔からとても不安に、そして疑問に思っています。
なぜならば、色は皆さんが想像する以上に心理的な影響が大きく、私たちの心も、知らず知らずのうちに常に誘導されているからです。
そしてこのことは、クライアントだけに関係があることではなく、施す側であるコンサルタントにも多大なる影響が及ぼしていることを深く深く心に刻んで欲しいのです。
中でもカラーやイメージをコンサルティングする場合には、慎重かつ冷静、そして的確な判断と提案が求められますし、絶対不可欠です。
たとえ同じことの繰り返しであっても、クライアントが変われば、全くの新しい症例です。
同じカラータイプや同じイメージタイプの方であっても、男性なのか女性なのかでも違いますし、過去に何度も受けていらした方なのか、それとも全くの初めての方なのか、一度だけ受けたことがある方なのかなど、その方のこれまでのこともしっかり把握し、アドバイスの参考にしなくてはなりません。
施す側は常にベストな状態でお客様をお出迎えしなくてはなりませんし、受ける側のお客様も同じく健康な状態で、そしてただ色を知りたい、イメージを知りたい、という気持ちではなく、お客様自身も信頼できるドクターを探すように、信頼できるコンサルタントを探し出し、今だと思ったその時に自分の手で門を叩かなくてはなりません。
全ては、研ぎ澄まされた嗅覚に小さな行動力です。
色の展開が少なかった昔と比べて色んな色が身近になった昨今では、自分自身がしっかり地に足がつけていないとなかなか取り入れるものも取り入れられなくなりました。
当然、自分がブレている時というのは怪しい悪徳商法や宗教団体に足を踏み入れてしまったりする恐れもあります。先日の尼崎の事件ではありませんが、女性だけでなく、男性も女性に振り回されてしまうということもないとは言えません。
一番よい方法は、完全にブレてしまう前に、ブレそうになってきている自分にまず気づくことです。
そしてそのうち何とかなるかではなく、先ほども記載しましたが、「今何とかしなくては！」とまず行動にうつせる勇気と嗅覚を身に付けることです。
とは言っても、人間は弱い生き物です。自分一人ではどうにも嗅覚が鈍るときもあります。
そんな時、助けてくれるのが日々の小さな小さな訓練です。
私自身、このトレーニングは欠かすことはありません。
よくこのブログでも書きますが、
朝起きてから夜寝るまで、いつだって色に囲まれていること。
そしてただの色ではなく、色んな特徴をもった色たちが、私たちの周りには常に存在することを自ら意識してみることで、
たとえ小さな動きであっても、確実に自分の中に潜む感性、そして咄嗟の嗅覚が研ぎ澄まされていきます。
この時絶対にしてはいけないこと、
それは焦ることです。
焦りそうになったら、お茶を飲んだり運動したり、気を紛らわせし、まずは焦りから乗り切りましょう！
人生とは、凸凹で先が読めないからこそ、楽しいのです。
焦りを味方につけるくらいの気持ちを育てていく…今はこんな些細なことがもっとも大切なスパイスなのかもしれません。
似合う色をお調べお伝えすることはとても重要なことです。しかしこれはパーソナルカラーリストとしては当たり前のこと。お金を頂いている以上、当然のことです。
ですがこれからの時代は、結果を伝えることだけでなく、と同時にその方のこれまでとこれからをしっかり見据えてあげ、今必要なことをもっと丁寧にお話してあげる力が必要であると私は考えています。
来年はこれまで以上に丁寧かつ的確なアドバイスをご提案していければと思っています。
これだけの情報が散らばる世の中です。
どうした選択をするのかは、皆さん次第です。
トンネル事故、311、911。
いつどこで人生が狂うかわかりません。
だからこそ、嗅覚をしっかりね！
クンクン好きな香りばかりを追いかけてるのではなく(笑)、クンクン好きを追いかけても、更に"これがいま必要なんだ！"という思える直感力もしっかり磨いてみてください。
デジタルに考えつつ、センスのある生き方。
2013年はそんな年にしたいものですね。
