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白い夜 nuit blanche

写真-3.JPG
東京、神奈川は17年ぶりの大雪。
真っ白な雪が深々と降る中、みなさんはどんな時間を過ごされたのでしょうか。お子さんのいる方は子供と一緒に雪遊びが出来てきっと良い思い出になったのでは?
私も幼い頃は大雪が降る度に外に出てはしゃいでいました。
大きなかまくらを作って、中に入ってみかん食べたり、本を読んだりしていたな〜。でも都心の雪なので、翌日には晴れて雪が溶け始めてきてしまう…だから学校が終わると急いで帰宅。かまくら修理に必死でした。
雪だるまもよく作りましたね。
ただ雪だるまは最初は可愛いけどだんだんと痩せてきてしまうのが寂しくて…途中から雪だるまには顔をつけるのは止めようって、幼ながらに思ったの。だから私がつくる雪だるまはいつも顔なしなんだ〜(笑)。
懐かしいですね。遠い昔のことですが思い出を辿っていくと不思議。。なんだかつい先日ように思えるくらいに鮮明に覚えているんですよね!特に大雪の日のことは…
今年成人式を迎えた方は、足元大変だったとは思いますが、忘れもしないホワイト成人式を経験できましたね。
真っ白なステージに、これから色んな色を描いていく。なんて素敵なスタートなんだろうって思いますよ。
きっと今年は楽しいことがいっぱい起きてくるんじゃないかな?
大人への仲間入り…楽しみですね!
そんな幻想的な雪景色の中、私は自宅で〆切原稿に追われていたのですが(笑)、この雪景色が筆の進みを何度となく早めてくれました。
良い文章を書くためには、やはりいろんなアイディアを要します。でも同じ場所でずっと考えているとアイディアも煮詰まってきてしまいます。
でもこの日は違いました。
煮詰まりそうになったら、ベランダに出て目の前に広がる雪景色を見てはリセット!まるでまだ何色にも塗られていない真っ白なキャンパスを見るかのように…。
お陰で予定よりも早くに原稿が完成!スノーホワイトに大感謝です。
さて、そんな雪にちなんで今日は「白」にまつわるお話をして、終わりたいと思います。
色は「+」な意味と「−」の意味と両方の意味を持ちあわせています。
たとえば、「+」なイメージで言えば、潔白、純白、白星などの表現がありますよね? 一方「−」なイメージとはどういった使い方をしているでしょうか。白を切る、白い目で見るといった表現、まさにこれらが日本語で言うネガティブな表現に使われる白になります。
昨夜は仕事で気が張っていたのか、眠りが浅く結局午前4時に起きてしまいました。こうした日を、私は「白い夜」と呼んでいます。でもこれ、日本語のニュアンスとはちょっと違います。
フランス語で、passer une nuit blanche という言い方があるのですが、直訳すると「白い夜を過ごす」になります。でも本当の意味は「眠れない夜を過ごす」になるんです。白い夜とは、ここからとっています。
それにしても、まさか本当に白い夜になるとは思いませんでした。眠れない夜+スノーホワイトな夜。なんて意味深い日なんでしょうか。
色表現は、国や文化によって使われ方も意味もさまざまなんです。色そのものから全く離れた意味で使われるものもあれば、色をそのまま意味する表現もあります。
ちょっとした雑学ではありますが、色を軸に言葉の表現を辿っていくのも、なかなか楽しいもの。同じ色名でも、意味も違えば使い方も違う。見る場所によっては見え方だって違います。
色は世界共通と言えども、とても奥が深い存在なのです。


nanae

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