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キャンバスからはみだせ

先日、とある新聞に書かれていた記事に目が止まった。
そこには大きく、「キャンバスからはみだせ」と記載されている。
私はその記事を読む前に自分なりにその言葉を解釈してみることに。
「キャンバスからはみだせ」
キャンバス。それは決められた枠。
ファッションで例えるならば、結婚式には結婚式用のバッグやドレスを。
インテリアで例えるならば、畳の部屋には盆栽を。
フードで例えるならば、洋食皿には洋食を。
もしキャンバスにおさめることが決められたレールをいくことだとしたら、キャンバスからはみだすことは、簡単に言えば、レールからはずれることになる。
まさに枠にとらわれない自由な発想を生み出すことなのかもしれない。
この話、あの芸人としてデビューしていまはすっかり画伯となってしまったジミー大西さんのエピソード。そして師匠である岡本太郎氏から言われた言葉が、この「キャンバスからはみだせ」だったといいます。
私は家族の中で唯一絵が描けない。しかもお恥かしいくらいに下手。
でもキャンバスからはみだすことは意外と得意分野。
良いのか、悪いのかは決してわかりませんが、目の前にあるものだけに捉われないで、自分の思った世界感が見えたのであれば、まずは自分を信じてみることが大切なのではないでしょうか。
それがたとえ周囲から認めてもらえなくても・・・・・・。
芸術は予想していたものとは全く真逆の世界からうまれることが多いものです。色と形が自由奔放にうねるジミー大西さんの絵は、そういった意味でも人々をあっと驚かせたのでしょう。
そしてもう1つ、ジミー大西さんが師匠からいただいたものがあるといいいます。
それは「紫色」の油絵の具だとか。
「キャンバスからはみだせ、の意味がわかった時、使おうと思っています」
と語るジミー大西さん。
色屋だけに、なぜ師匠が「紫」を選んだのかがなんとなく伝わってきました。
「紫」。それはとても神秘的な不思議な色。
そして芸術的才能のある人には欠かせない色。
いつかその「紫」の油絵具で、ジミー大西さんにしか作れない世界をキャンパスからはみだして描いてみてもらいたいなと思っています。
s-photo01[1].jpg 結婚式にだって普段のバッグを持ってもいい。
畳の部屋にだって、似合うフラワーアレンジメントもあります。
洋食皿にだって、かつおのたたきをキレイに盛り付ける方法はあるのです。
枠にとらわれることも時には大事なことだが、
もっと自分を信じて、視野を広げてみることも大切なのではないでしょうか。


nanae

2 Comments

  1. 先生のおっしゃるとおりですね
    すごく納得しました
    そうなる為に自分をしっかりふりかえりたいです 自分がわかればうまくはみだせるかもしれないので
    はずすには基本がわかってないとただのはみだしものなので
    バランスをうまくとれるようしっかり自分勉強します はみだしたお洒落はたのしそうですね
    目標に頑張ります

  2. >おのでらさん
    お返事遅くなりました。
    はずすことって、簡単なようですごく難しいんですよね。
    軸がしっかりしていれば、どんなにはずしてもきれいにまとまります。
    はみ出しおしゃれを一緒に楽しんでいきましょうね。

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