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白い器

昨日は来週控えているスタイリング撮影に必要なものを揃えに(私はカラーコンサルタントに加え、フードコーディネートの仕事もしています)、近くの行き着けのお店を車であちこち回ってきました。鞄の中に手軽に運べるノートパソコンと、そろそろいいかな?と食器棚から取り出してきたスタバのハロウィン模様(ハロウィンの話は後日UPします!)のタンブラーを入れていざ出発!
お天気も曇りであまり気分は最高!とまではいきませんでしたが、なんだか振り返ってみると思っていたよりルンルンに過ごせたようにも思います(恐らくハロウィンタンブラーでの今年初のコーヒーを味わえたことと、そして周囲の人が私のハロウィンのパッケージを見て、”アレ可愛いね!”と言ってくれてたからかな。単純な私・・・^^)。
さて私のくだらない話はさておき、今回はスタイリングにあたって”白い食器を使って”がテーマということなので、それに見合った食器やクロス、そして簡単なお料理を考えるのですが、撮影日があまりにも急ということもあり、今回は家にあるものでコーディネートすることにしました。ただなんとなく面白いものがあればな?と思い、急遽車を走らせたというわけです。何件も見て回ったのですが、あまりいいのがなく、買ったものといえば秋らしいドイツ製のナプキン2種のみ。でもそれだけで大満足だったりします。
というのも家にあるものでちょっとしたおもてなしをするとなると、敢えて高い食器を買ったり、クロスを買ったりするのは本当に大変なんですね。なので私はいつも家庭にあるもので、買い足すものもできるだけお手軽に買えるものをプラスアルファすることで普段のテーブルを少しだけ華やかにすることを提案しています。そこで便利なのが今回購入したナプキン。これなら高くても500円そこそこで買えるので気楽に遊べるんですよね。特にヨーロッパのものはお洒落な絵柄や無地でも微妙な色などが豊富で、見てるだけで楽しくなってしまいます。
今回のテーマである「白い食器」ですが、必ず思い出してしまうエピソードがあるんです。それは大学時代の同級生に白い食器が大嫌い!という友達がいたんです。彼女は料理もとっても上手でしかも美人!(これはあまり関係ないですね)なのですが、白い食器だけは絶対買わないし、見たくないと言うのです。理由はというとなんだか寒々しいし、味気ないからだとか。確かに彼女の言うことは一理ありますよね。でもその味気ない白い食器がここ数年ずっと大人気なんです、一体どうしてなのでしょう。
白いものというのは確かに寒々しいというネガティブな意味もありますが、考え方次第でいくらでも素敵な意味にイメージさせることができる色なんですね。「白」は見てのとおり、清潔感、清涼感、無垢、純粋といった、まだ汚れていない、まっさらな状態をイメージできる色の代表色といえるわけです。ナースの制服やウエディングドレスが白というのもなんだか納得できるのではないでしょうか。男性も白いワイシャツを着ると身が引き締まるって言いますよね。きっと白という色は私たちにリセットする機会を与えてくれる色なのかもしれません。
私はずっと白い食器についてなんとか美味しく見せることができないかな?と考えてきました。きっと学生時代の彼女の言葉がどこかでひっかかっていたのでしょうね。おかげでいまでは白い食器を楽しむ方法をいっぱい覚えることができたように思います。白というのはいくらでも自分で色をつけていくことができる、もっというとその時々の気分やメニューによって、いくらでもイメージを塗り替えることができる優れ色というわけです。
時には涼しさを、時には清潔感を、時にはリセットボタンに、いつだってやり直せる、いつだって塗り替えられる、そんな白という色が私は大好きです。