前回、イタリア文化会館の話を取り上げてみましたが、今日はその続編です。
日本は文化や歴史があり、そして何より他国に比べると豊かで、今のところ?平和な国と言えます。でもここだけはあまり賛成できないな~ということが1つあります。それは“街並み”、つまり景観に統一感があまり感じられないということです。
景観といっても内容は幅広く、建物の形や高さは勿論のこと、前回のイタリア文化会館のように「色」も重要なポイントとなります。
20年前に比べたら、最近は建物の高さを制限したり、景観も似たようなものにするなど、街並みの”美”を意識した都市や区も増えてきているようです。
しかし渋谷や新宿といった都心の景観の中にいると、あのゴチャゴチャした雰囲気にどうしてもついていけず、ついつい家路を急いでしまうのは私だけでしょうか?(あ、歳だからという理由は抜きにしてくださいね。笑)
強いて落ち着く街といえば、都心で言うなれば、“銀座”・“表参道”・“青山”あたりでしょうか。
1つにNYの5番街のように街が綺麗に列を作っていて、動きやすいというのがあります。特に表参道~青山あたりは、表参道ヒルズが登場してから益々街並みに統一感が出てきて、いつ行っても“感性の良さ”を自然と肌で感じとることができるように思います。
もう1つに街並みに統一性があるということです。NYやヨーロッパの街に比べたら比較になりませんが、少しずつその街に相応しい建物だったり、また時代性にあった建築というものも、増えつつあるのかなと思いました。(銀座松屋や表参道ヒルズなど)
ちなみに私は原宿の交差点(ラフォーレがあるところね。)近くのカフェで人間ウォッチングをするのが大好き!ファッションの傾向や今後流行りそうな色や形などが、薄々と見えてくるので大変勉強になります。
ファッションはすぐに着替えることができますが、建物はそうそう簡単に塗り替えることはできませんよね。ですので、建物は勿論のこと、看板や垂れ幕など、街並みに影響を与えるものは、周囲との調和を考えて色の決定を下さなくてはなりません。カラーウォッチングがいかに大切な作業かというのがおわかりいただけますでしょうか?
いつの日か日本の都心にも、ヨーロッパの街並みのように心地よく、そして1枚の絵になるような素敵な街並みが増えてくるといいですよね。