0

青の花火

ちょっと前の話になってしまいますが、多摩川花火大会に行って来ました。
打ち上げ場所は田園都市線二子新地あたり。毎年川崎側から見るのが定番だったのですが、今年は花火の前に高島屋に寄りたかったこともあり、二子玉川駅で待ち合わせをしてそこから河川敷に歩いていくことにしました。
実はこの日、銀座で生徒さんたちと豪華ランチを楽しんできた帰りだったんです。なのでそのまま河川敷までというわけにはいかず、ちょっと着替える必要があったものでまずは高島屋へ。ランチのときのお話についてはまた今度改めて書きたいと思います。
さて、ドレスからジーパンスタイルに着替えて準備完了!いざ出発!と思って動こうとしたのですが、もうすごい人!人!人!。花火を見に行こうとする見物人だけでなく、買い物帰りでなんとなく途中で立ち止まっているような人も大勢いて、二子玉川駅周辺~多摩川の河川敷までず~っと人でごった返していましたね。それでも30分くらい歩いてやっと場所を確保することが出来ました。
当初はビールを片手に「美味しいおつまみ!」なんてと思っていたのですが、打ち上げが始まると花火に集中してしまい、ビールの存在などすっかり忘れていました。
多摩川の花火は1時間という短い打ち上げですが、こじんまりとした感じが気に入っていて、我が家の定番行事になっています。それにしても昨年もそうでしたが、昔より「青色」の花火が増えたように思います。昨今の日本では、青色ダイオードの発明からか、街のあちこちで「青色」のネオンを見かけるようになっきました。いつの間にか「青色」のネオンは当たり前のように思えてきてしまいそうですが、花火も最近「青色」が増えてきたように思います。
かつては橙・白・緑・赤・黄・ピンクといった具合でしたけど、青って最近になって登場したような。「これって作るの難しかったんだろうな~また1つ花火の世界に素敵な夢を与えてくれたんだな」という感謝の気持でいっぱいになります。
近所のおもちゃ屋さんに売っている手持ちの花火などを見ても、やはり「青色」のものはあまりみかけません。花火業界において「青色」を表現することはとても難しく、「青色」の花火自体がとても貴重なものなんでしょうね。そんな貴重なものを毎年わたしたちのために用意してくださるなんて本当に嬉しいことですよね。漆黒の空にふわっと浮かぶ、「青色」の花火はなんとも神秘的で一度見たら脳裏から離れません。でも夏の暑い空に浮かぶ涼しげな「青色」の花火は、綺麗だけれども心のどこかで「もうすぐ夏も終わりか…」とちょっぴり寂しい気持ちに。
色鮮やかな花火はいつ見ても心を癒してくれます。
空の花の展示会の季節はもうすぐ終わり。楽しみはまた1年後までおあずけですね。

0

空の色

昨日、友人カップルと食事をしてきました。
事前に2人は素敵なレストランをリザーブしておいてくれました。
そこはオープンテラスもあり、店内は天井も高く、椅子とテーブルは床と同系の木で揃えてあり、シンプルな中にも木の温もりのある心休まる空間を提供してくれるお店でした。勿論インテリアだけでなく料理も抜群!どの料理も濃すぎず薄すぎず絶妙のバランスでした。またお味だけでなく盛り付けが素晴らしい!お皿に盛り付けられた彩り綺麗な野菜たちはまるで1枚の絵画のようでした。料理人の愛を感じましたね。
全てお皿は白で統一されていたのですが、形は○、△、□と様々。濃い木目のテーブルに真っ白いお皿と、鮮やかな食材との間にはコントラスト感がいかされ、メインの料理を上手に引き立てていました。そして極めつけはやっぱりビール!キンキンに冷やされたグラスに注がれて登場した黄金色のビールは、今日一日の疲れを癒したいゲストの心を瞬く間に幸せな気持ちにしてくれたのでした。
Mちゃん、M子、素敵な場所に招待してくれて本当に有難うね。
さて、今日はレストランの話に加えもう1つお話したいことがあります。
(本当はここからが今日のメインだったりもする。)
それは「空」の色についてです。
先日自宅でのカラー診断の仕事を終え、打ち合わせ場所に向かっていたときのことです。地元の駅のホームに立ち、上をボーっと見上げていると屋根と屋根との隙間から見える空が目にとまりました。隙間から見えた空には、白いふわふわとした雲が列を作って動いていました。その色は白は白でもスノーホワイト(純白)ではなく、ミルキーホワイト(牛乳の色)をしていました。そしてその雲を引き立ててくれる陰の主役こそ私の目に留まった「空」でした。
私が見た時間はちょうど夕方5:50頃。冬だったら真っ暗な時間です。なのに空はまだまだ青く、私たちにしっかりと道案内をしてくれていました。
その日の夕暮れ前の空の色は、なんともすっきりとした色をしていました。真っ青な空ともいえず、かといって薄いグレーをした曇り空とも言えない微妙な色をしていました。ちょうど青に白い絵の具を気持ち加えたような色かな。
そう言えばここ最近東京では、見とれてしまうほどの真っ青な色の空など見ていないような気がします。
そんな風に思っていたとき、昨日の友人カップルがある写真を見せてくれました。そこに写っていたものは、まさに私が求めていた混じりけのない真っ青な空でした。それはモンゴルの風景写真でした。同じ地球に住んでいながら、全く違う色の空の下で暮らしている人が大勢いるのかと思うと、とてもせつない気持ちになります。モンゴルの暮らしぶりは貧富の差が激しく、話を聞いているだけで考えさせられるものがありました。
見る場所によって幾通りもの顔を見せてくれる「空」。例え色が違っても、あの広びろとした空が続く限り、私たちはそれぞれの国や文化の中で、家族や友人と共に生きていけるのかもしれませんね。
大きくて広い空を見上げていると、日ごろ悩んだり不安に思っていることがちっぽけなことに思えてきます。ふと思い出したときにでも「空」を見上げてみてください。きっとポジティブな気持ちになれるはず!

2

サプリ!

立秋とは名ばかり。毎日暑い日が続きますね。
今日は久しぶりのoffということで、遅寝遅起の私です。カーテンをあけて窓を開けると、蝉の鳴き声が響いておりました。まずアンビエント音楽をセット。音量は微かに聞こえる程度にし、そこに熱いホットコーヒーを用意して窓際に座りました。目を閉じて耳を澄ましてみると蝉の声がちょっとしたお喋りに聞こえてきてほのぼのとした気持ちになりました。理由はわかりませんが心地よく、そしてとっても癒されます。
この蝉の声。突然パタっと鳴き声が止むときってありますよね。その時蝉たちは何を考えているのでしょうか。人間も悲しいときや嬉しいときに涙をします。「今日は泣きたい気分なの!」と気が済むまで泣き続け、気がつくと泣き止んでいるってことありますよね。
以前高校の恩師がこんなことを言ってくれました。「泣くってことは決して恥ずかしいことではないんですよ。むしろ自分自身が正直になれる瞬間なんです。泣いた後、すっきりするでしょう?あの瞬間は過去の自分からさよならし、リセットした新しい自分に出会っている貴重な一瞬なんです。だから大切にして下さい」と。きっと蝉たちも鳴き止んでまた鳴き始める瞬間に、新しい気持ちを胸に抱いてまた一歩前進しているのかもしれませんね。
そういえば松尾芭蕉の句に「閑さや岩にしみいる蝉の声」というものがありますね。蝉の声が岩にしみいるという比喩表現を用いていますが、夏でしか聞くことのできない蝉たちの声は年に一度だけ、せわしい日常でセピア色になってしまっている私たちの心に、す~と癒しの色の光をしみ込ませてくれる一種の栄養剤なのかもしれません。
皆さんも是非この季節でしか味わえない自然の美を味わってみてください。もしかしたら今のあなたにぴったりのサプリになってくれるかもしれませんよ。

0

もも

先日実家に行ったときのことです。
部屋に入った途端になんとも言えない甘い香りがしてきました。
何の花だろう・・・と思って部屋を見渡していると(私の母は大の花好きなので、絶えずあちこちに花が飾られています)、隅の方に見かけない木箱を見つけました。近寄って中を見てみると香りの素を発見!!!
さて、この気になる香りの正体はいったいなんだったと思いますか?
ヒントは7~8月が旬のフルーツであること。そして産地は岡山県が有名だということ。もうピーンときたかたが多いのでは?
そうです。答えは「桃」です。でも桃は桃でも普通の桃ではありません。
今回の香りの素は桃の中でもかなりの高級品、岡山県名産の「清水白桃」です。(実は母は岡山県出身で、毎年夏になると田舎から桃が送られてくるのです。)
白桃?という方もいらっしゃると思いますので簡単にご紹介。
白桃ということは白い色をしている?とまずは思いがちですが、実は色は白ではないんですね。基本は上品な淡い薄黄色をしています。熟れても芯の回りにほんのり赤みがさす程度です。何か別のもので色を表現するとすれば、そうですね、ちょっと薄目のカスタードクリームの色、もしくはクレープの皮の色でしょうか。
ん~でもやっぱり白桃の色は、白桃ならではの独特の色をしていて、一概にあれと一緒!と他のものに例えるにはちょっと無理があるのかもしれません。見た目の姿は本当に美しく、手にとって目にしているだけでとっても幸せな気持ちになってしまうような芸術品です。
桃といえば、ピンク色(ピーチピンク)と思いがちですが、実際には桃の王様は、ピンク色ではなく別の色をしていたんですね。勿論白桃以外にも美味しい桃は沢山ありますが、私はやっぱり桃は「白桃」が一番だと思っています。
でもいったいこの白桃、近くのスーパーで売っている桃とどこがどう違うのでしょうか。まずは先ほど述べました「色」です。そしてもっと違うのが勿論「味」!しっとりとした舌触りに、甘い果汁。そしてなんともやわらかい食感。これこそまさに、”とろけてしまいそう~”といった気持ちにさせられる一品です。まさに「甘露」とはこのことですね。
当然この清水白桃。お値段もいい感じです。その年の出来具合などによって多少変わってくるようですが、1個あたり最低1200円はします(1個ですよ!)でも安い桃を6個たべるより、ひと夏に白桃を1つ頂くほうが至福な気持ちになるのは私だけでしょうか?
皆さんも是非一度、岡山の名産「白桃」を召し上がってみてください。
きっと病み付きになりますよ~。というわけで、私は貴重な「白桃」を母からもらってくることができ(奪ってきたというのが正しいかも・・・笑)、とっても幸せな一日でした。

2

スターバックスコーヒーのこと

先週のとある日、朝の打合せ終了後、その近くのスターバックスに入り、新企画の作成に力を注いでいました。
その日頼んだメニューは勿論「本日のコーヒー」。大のコーヒー好きの私としては、どんなに暑い夏でもブラックコーヒーは欠かせません。それとちょっとお腹もすいていたので、おやつに「パイナップルスコーン」を追加。このスコーン、軽く温めてもらった方が美味しいさが増すんですよね~。うん、いける!!!そして暫く厚くて濃いコーヒーを片手に、時々スウィーツを口にしながら仕事に集中。
ふと手を休め、腕時計を見ると2時間が経過。ま、まずい、またもや集中しすぎて嫌な客になってしまった、と思いながらも、気づくとまた下のカウンターでコーヒーのお代わりを注文している私。皆知っているようで知らないスタバの秘密が、スタバのコーヒー、カップを持っていくとどのサイズであってもお代わりは100円だっていうこと。是非皆さんも試してみてくださいね!
さて今日はこんな私のたわいもない一日の出来事からスターバックスの色彩計画についてお話してみたいなって思います。
いまや犬も歩けば棒、いや「スタバ」に当たる!というぐらいにあちこちに存在するアメリカのコーヒーショップ、「スターバックスコーヒー」。愛称は勿論スタバ!(以下スターバックスをスタバと省略させて頂きます)。
私の講義に出てくれた人は聞いたことがあるかもしれませんが、スタバが日本に初めて来た場所は銀座でした。(松屋デパートの裏のところね!)当時はよくこっそりと通いつめたものです。今では何店舗あるのだろう・・・というくらいに大きく広がってきたスタバですが、何故こんなにも大成功したのでしょうか。
ドトールよりかは高く、でもカフェよりかは安い。そんな微妙な料金設定に最初は驚きましたが、それが今ではものすごく普通に。でも一番驚いたのは、お手頃な金額で何でこんなにゆっくり寛げてしまうのだろう・・・ってこと。これがスタバの大成功の1つだったのでしょうね。
今では似たような店があちこちで登場していますが、当時はスタバでしか味わえない何かがあったように思います。それは皆さんもお気づきでしょうが、あのオレンジのダウンライトに自然界の色を思い浮かべさせるような深いグリーンやこげ茶の色使い。店内はまるで大自然の中にぽつっと浮かびあがってきた癒しの空間のようにも思えました。
カフェ=寛ぐ。これはまさにスタバから生まれてきたといっても過言ではないように思います。オレンジや黄色といった温かみのある色は私たち人間に大変心地よい効果を与えてくれます。またスタバのブランドカラーにもなっている深みのあるグリーンは草木の色を思い出させ、茶色のテーブルや椅子は大地を。都会のど真ん中にジャングルが出来たような、そんな場所のように感じました。
通常この暖色系の色は、マクドナルドやデニーズといったファーストフード、ファミリーレストランといった回転率で利益を上げる店内によく使われていました。先にも述べましたが、オレンジや黄色といった色空間は楽しい気分にさせてくれる色なのですが、あまり長時間いると疲れてきます。はじめはワイワイ楽しい気分でいられるのですが、暫くすると落ち着かなくなり、「そろそろ店出ようか!」といったことになるのです。
皆さんもそんな経験ありませんか?
スタバはこの暖色系の効果にプラス、グリーンの癒しの効果を加えることでお客様に短い時間の中で心地よい時間とサービスを提供することに大成功したのです。グリーンやブラウンの店内で癒され、そこでふと目に入るオレンジの光。これはまさしく色彩の効果を存分に発揮させた店の代表とも言えるのかもしれませんね。だからかな、スタバに似ている他店は、スタバほど長居をできないのは。グリーンの力に改めて実感させられます。
自宅の隅に観葉植物を置くのが体に良いというのも何だかわかるような気がしませんか?