最近風邪が流行ってますね。
皆さんは大丈夫ですか?
さて朝からちょっと風邪っぽかったので、置き薬の中から風邪薬を探してきました。たまたまあったのが、ゼファーマ社の「新プレコールS」というもの。
顆粒タイプで一番上には”眠くなる成分を含まない”と大きく表示されています。確かに、薬って副作用の方が辛かったりしますもんね。この一文は働く人にとっては重要なキーワードかもしれません。
今日は久しぶりに?真面目な話をしたいと思います。
商品のパッケージというのはあらゆる仕掛けがしてあります。といっても箱を開けたら鳩がでてくるとか、そんなんではありません。前にもお話しましたが、「色の仕掛け」がしてあるんですね。
さて、この風邪薬。
いったいどんな色の仕掛けがしてあるのでしょうか?
皆さんは風邪をひくとどういった症状に見舞われますか?
1.咳がとまらない
2.熱
3.寒気
4.頭痛
5.喉の痛み
代表的なところでこんな感じでしょうか。
商品のパッケージカラーというのは、どこかしら中身とリンクしていることが多いのが特徴です。
例えばこの「新プレコールS」。
これはオレンジ色×黄色でデザインされています。
この色みは恐らく上記の中では”3”を意識して作られています。
3といえば寒気。寒くて寒くて藁をも掴む思いで手にした薬は、湯たんぽのように温かくこれを飲んだらきっと寒気も治まるのかもしれないという人間の強い心理を”色”で表現している代表例ともいえます。
オレンジ色や黄色というのは、以前スターバックスの時にも書きましたが「暖色系の色」といわれていて、見ているだけで、いるだけで、ココロもカラダも温まる色味をしています。この薬箱はそれを上手に利用したというわけです。
ではもしこのパッケージが、オレンジではなく、ブルーだったらどうでしょうか?寒気が治まるどころか、悪化してしまう錯覚に陥ってしまいますよね~。ぶるぶる・・・。
ここで頭痛薬で有名な「バファリン」を思い出してみてください。
”紺色”×”白”のパッケージですよね。
これは頭を涼しくクリアにしてくれるという意味からしても、寒色の”青系”を使用していることに納得できます。確か競合社の「EVE」も”紺”と”白”ですよね。
ちなみに現在宣伝で流れている武田薬品の「ベンザブロック」(仲間由紀絵さん)。青のベンザ、黄色のベンザ、銀のベンザと三種類ありますが、これもそれぞれ作り手の深い意味が込められているというわけです。
中でも青ベンザはプレコールとは逆で、「熱を下げる」というところにスポットをあて、すっきりさせてくれる寒色系を前面に出しているのが特徴ですね。
ということで今日は薬箱についてお話してみましたが、早速皆さんもご自宅の置き薬のパッケージをチェックしてみてはいかがですか?
胃腸薬に”緑色”が多いのも、ビタミン剤に”黄色”が多いのも、これで納得できたのではありませんか?