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色を見つける旅へ

日曜日から9日間台湾に行ってきました。台北市内だけでなく、新幹線や特急に乗って台湾を一周です。

今回の旅の目的は4つ。

 

1つ目は来月から新しい本の執筆に入るため、色々と構想を練るためです。

先日発売された「オレンジこそ最強の色である(マイナビ新書)」はビジネスに役立てるための色の本でしたが、来年発売の本は久しぶりに女性向けの本を、世代別、テーマ別に何冊か出版予定です。

処女作でありロングセラーとなった「働く女性のための色とスタイル教室(講談社)」にもあるパーソナルカラーの話をベースに、年々お肌や髪の色素が変化していき何かとお悩みの多いアラフォー向けに書き直します。まさに今、私自身が実体験しているリアルなお話を惜しみなくお伝えする予定です。

また「働く女性のための色とスタイル教室」を読んでくださっている方はご存知かと思いますが、この本では私が対面したお客様にだけお伝えしていた”骨格スタイル診断”もたっぷり紹介しています。当時真似されることを恐れ、公にするのを悩みました。ですが元祖である証をここに残しましょう!という編集者さんのひと言で決意し、骨格スタイルの難しさを文字やイラストにおこしていったのを今でもついこの間のように覚えています。思い切って書いたからこそ今も尚ロングセラーとなって愛されているのだと思っています。応援してくださっている皆さまには心から感謝しております。

この本に書かれていることをベースに、多くの輝きたい女性たちが、自分スタイルの研究に役立ててくれていたらとても嬉しく思います。最近では資格まで出来てしまったようですね(笑)私のところにも10年以上前からスクール開講の依頼が止みませんが、私が主催するLustre(ラスタ)は色や骨格スタイル診断のノウハウを覚えて誰かに伝えるのが目的ではなく、本人自ら自身を見直し、生まれ持った本質(運命)を受け入れ、誰よりも自分が自分を好きになり、その才能を輝かせるための方法を見つけるまでのお手伝いをする場所です。気づいたら3万人以上の方とお会いしてお話をさせてきていますが、みなさん今でもキラキラと輝いていらっしゃいます。

現在は紹介制が基本となり、新規のお客様についてはどうしても受けたい!という方にのみご案内している次第です。それでも皆様からのご連絡は途絶えません。以前と違ってコンサルスタイルも若干変わってきていることもあり、長い時には半年以上お待ち頂くこともあります。こんな状況の中でも楽しみにしていてくださり本当に感謝しています。

もともと自分がコンプレックスの塊だったからこそ生み出した『色と骨格スタイル』の研究。25年経った今も止まることなく更新中です。ということで、編集者さんと話合って、等身大の自分になった今改めて同世代の仲間にお話できればと思い今回の執筆のお話を受けることになりました。

またこちらの本が書き終わった後には、20代、30代の方向けの「色」で自分らしく、「色」で自分を高める方法をまとめた本を刊行予定です。こちらも気合入ってします。どちらも楽しみにしていて頂けたらと思います。

2つ目の旅の目的は、日頃の緊張感から自分を解放させるための時間です。每日笑顔で楽しく過ごすよう心がけていますが、それでも知らないうちにストレスというのは溜まります。しかも楽しいからこそ気づきづらい。なので、私はこうして一つ仕事が終わる度にまとめて自分を解放する時間をつくり自分を浄化してきます。何かしら仕事はしていても、普段の日常から場所を移すだけで解放的にならざるを得ないからです。今も特急列車に乗り、目的地までの5時間という長い移動時間を楽しんでいますが、車窓から眺める景色を見るだけで心が穏やかになれるから不思議です。言葉を考えるという作業をしているにも関わらずどこかのんびりしている自分が今ここにいます。

3つ目はグルっと台湾を1周することです。台北に来た際は、仕事をしてどこも見る暇なく日本に帰国するというスケジュールが多いので、思い切ってこの機会に台北だけでなく、台湾の色をまるごと見てこようと思い、急遽計画し実行にうつしました。なので、台北市内は1日のみ。あとは九份、花蓮、高雄、台南、台中といった具合に行ける限り足を運び、台湾の歴史と台湾ならではの色に対する考え方を学んできています。いつか私が見る世界の色といった本を出せたらいいですね。

そして最後4つ目はコマコマとした仕事の打合せやら新刊を現地の友人らに届け台湾事情を教えてもらったりといった時間です。台北に着いてすぐ、いつも良くしてくださる現地の方に本を届けてきました。

こうして突如決まった台湾の旅ですが長かったようで帰国し振り返ってみるとあっという間だったな…と感じます。

小学生の頃、2歳から習っていたピアノと絶対音感という運命的なものを通し、音と色についての共感覚におぼろげながら気づき始め、さらにそこから色という感性をいかに言葉に落としこめるかの訓練をしだして早20年以上が経ちました。これだけ長い年月を重ねても、每日変わっていくのが「色」という存在。しかも色には似合う色もあれば、街の色もあるし、国の色もあります。歴史と色は切っても切り離せず、またパーソナルカラーと好きな色とではこれまた「=」になるとは言えないなど、調べれば調べるほど奥が深いことに気づきます。自分でもこんなところまでくるはずはなかったのですが、気づいたら色のひとになっていました。

今でこそ見て真似する本が山ほどありますが、私が色に興味を持った頃は色気のなんちゃらといった本がほとんどで、難しい色彩学の本がちらほらあるくらいでした。だからこそ自分の足で動き、自分自身の五感で学ぶことで色を学習していきました。教科書がある今がどれだけ羨ましいか。

でもね、勉強って何でもそうですが、教科書を丸暗記しても表面的なものしか学べないですよね。色やスタイルの業界だって同じです。

ということで、海外で受けたインスピレーションの数々を日本でしっかり役立てていきたいと思います。

早速今日、女性のお客さまからお買い物同行の依頼が入っています。私がつくるセンスを贈ってきます。

 


nanae

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