8月も今日で終わり。どこか名残惜しい気持ちになりますね。
今朝はブーツにハット、トレンチコートを羽織って出かけたくなりました。
こうして気持ちはもちろん、季節も少しずつ、少しずつ秋らしくなっていくのでしょうね。
さて秋モードにスウィッチしていく中、
みなさんはクローゼットの「色管理」出来ていますか?
自己流の”カラーマネージメント”に
なっていませんか?
”ファッションはセンスよく着こなせば”
”トレンドを取り入れていれば”
”ブランドものを身につけていれば”
いま、どこかでこんな風に思ってしまったとしたら、
それはちょっぴり「自分への思いやり」に欠けるかも。
少し前までは「 色」を取り入れるだけで、他の人よりどこか個性的でファッショナブルに見えました。なぜならば、色がそんなにたくさんなかったからです。
ですが残念ながらこの時代はもう終わりました。
これだけ多色化してくると、色を取り入れることはちょっとした「勇気」さえあれば、誰でもできます。でもいまは勇気があってもどこか上手くいきません。
それはなぜか?
みなさん、きっと気づいているはずです。
昔より、
”なんだかイケてないかも?”
”こんなんでいいのかな?”
と不安が脳裏をよぎったコトありませんか?
実は、「色」が豊富になって喜ばしいようであまりの色の多さに、どの色を選んで良いのかわからなくなってしまっているのです。選択肢がいっぱいあるというのは時として頭を混乱させることにもなるのです。
料理を選ぶときも、そう。
イタリアンか中華といった2択なら選べますが、5択もあったらちょっと考えますよね?
パートナー選びも、そう。
2人のうち1人なら選びやすいですが、5人も好みの人がいたらどうしますか?
きっと考えこんでしまうと思います。
私が色をつたえ始めた頃、日本では手にできる「色」そのものが限られていました。特にフランスの伝統色のようなスモーキーブルー、ベージュピンク、カラードグレーといったちょっぴりレアな色はなかなか見つかりませんでした。今はバッグや靴といったものにも多く取り入れられるようになっていますが、白や黒と比べると、まだまだワンランク上の色として認識しているかと思います。
今でこそ難しいのですから当時は 数少ないセレクトショップでやっと「1アイテム見つけた!」といった具合。そもそもセレクトショップというもの自体が少なかったので、ある程度想像がつくかと思います。
一方、今は……
色はもちろんお店もたくさんありますよね。
パーソナルスタイリストとしてお客様とショッピングをご一緒させていただく私にとって、選択肢が増えてくれたことはとても助かっています。ですがみんながみんな同じように選びやすくなってきているとは限りません。
昔より「選びにくくなってきた」
と感じている人も多いのではないでしょうか?
”量はあるのに選べない”
おかしな話ですが、嘘のような本当の話です。
本当に自分に必要なもの自分に合ったものを選び抜くという作業は、年々難しくなってきているということを心得ておかなくてはなりません。だからこそ、色やスタイル、そして求める嗜好など自分の土台をしっかり把握し、いざという時に備えて整えておくことが大切なのです。
どんなトレンドがやってこようと
どんな社会がやってこようと
ブレることなく対応できるようにしていきたいですよね。
似合う色やスタイルと出会って
それを身に付け、
とことん向き合って
素敵に輝く。。。
便利なようで実は少々難しい今ですが、長年自己流できてしまったという人はここで1回見なおしてみるのもいいかもしれませんね。以前から自分スタイルを確立している!という方も、この秋こそ見直してみてはいかがでしょうか?