満開が必ずしも美しいとは限らない

やっと落ち着いてブログを書ける時間が出来ました。大好きな珈琲とちょっとしたお茶菓子と共にリラックスしながら書いています。

今月に入り、特にこの2週間。本当あっという間でした。気づいたら銀杏の葉が彩り始め、コートやマフラーをしている自分がいました。

皆さんはどんな2週間でしたか？

よくお客様にもお伝えするのですが、色を見る力って意識しないとすぐに鈍ってくるんです。

これって何かに似ていませんか？

答えは筋肉です。特にインナーマッスル。意識して鍛え続けないとあれよあれよと落ちてくる。まさに色を見る習慣が同じなんですね。

『どうやったらセンス良くなりますか？』

という質問を受けますが、大事なのは日々色んなものに目を向けることです。

また周囲の色ももちろんですが、自分自身の色もよく観察し変化を感じ取ることがとても大切。

「最近お肌がくすんでる？」

「白髪が出てきたかも……」

「血色悪い？」

などなど女性はホルモンの関係上特に変化が激しい動物。自分のちょっとしたことに気づいてあげる余裕さは自分らしく輝くためにも欠かせません。

自分以外の色についても同じです。

銀杏の葉の色が満開になるととてもキレイです。ですが満開になる前の緑がかったものが、じわじわと黄色に変化する流れを見ていくことができたら……これってとても素敵ではありませんか？

銀杏の成長をそっと見届けてあげる。心に余裕がないと出来ません。誰がみても美しいものに人は目が止まります。ですが100点満点が必ずしも美しいとは限りません。世の中には思っている以上にすばらしい人や物が沢山存在するのです。

たとえどんなに忙しくても自分なりに丁寧に暮らしていると、こうした小さな変化に心が動き、本当に大事なこと、本当に大事なひとが誰なのかが自然にわかってくるものです。失ってから気づいては手遅れです。

満開になってから美しいと気づくのではなく、未完成な時にこそ気づける感覚をぜひとも身に付けていきたいものです。

昨日の雨で少し散ってしまいましたが、銀杏の木。まだまだ楽しめそうです。

日本の素晴らしい四季に感謝したいですね。