ここ数年クライアント先からの最も多い要望は、
「いまある商品を、形を変えず色だけで見直せないか?」というもの。
形って難しいですよね。その時は「イイな、おしゃれだな」って思っても時間が経つと、アレ?なんか古臭い?って思われてしまう。
これって、実は形だけではないんです。色もそう。
毎年、毎シーズン「流行色」というものが出まわるように、色にもちゃんとトレンドがあります。
でも形より、色のほうがずっとずっとコストを抑えることができます。もちろん「色」仕掛けを成功させるためには、色に対するアンテナ力と五感力。さらには日々のカラーマーケティングが不可欠です。
ご存知の通り、形も色もいったん世に出れば中古となり、じわじわと古くなっていきます。
ですが、古くなってもそれが良さとなり味となり、むしろ愛される存在になっていけば大成功です。
人の記憶に最初に残るもの。
これこそまさに「色」なのです。
そのためには「色」をどう使っていくかが、鍵となります。
カッコイイデザインより長期に渡って飽きられない「色」。
何色にするか?どんな風に色をおいていくか?
実はこれがとっても大事なのです。
人は、まず最初に形より色の情報をキャッチします。
視覚情報の最初は形ではなく色なのです。
このことがしっかり証明されているにもかかわらず、なぜデザインにばかり投資をしてしまうのでしょう。
「色はビジネスの武器になる(祥伝社)」にも書いたように、白ドトールやアート引っ越しセンターなど、色の重要性を意識する企業が、もっともっと増えてきてくれることを願っています。